小児科・新生児科

医学部教室サイト
主な疾患

診療内容

小児科では原則として中学卒業までのあらゆる症状の患者様を診療しています。小児の専門診療を要する場合には出生前の胎児のころから,小児期を過ぎて成人した患者様まで診療することがあります。
一人一人の子どもたちが抱える健康の問題に小児科医が架け橋となり,各科の医師や心理士などと連携しています。明らかな外科的疾患を除いて,小児であればまず小児科を受診してご相談ください。

特徴・特色

  • かぜなど一般的な小児疾患から高度・先進的専門医療まで,ほぼすべての分野にわたる小児医療に対応可能
  • スーパー母体救命対応総合周産期母子医療センター指定
  • 東京都こども救命搬送事業委託施設
  • 骨髄移植推進財団移植認定病院(小児科),日本臍帯血バンクネットワーク移植医療機関登録施設(小児科),がん診療連携拠点病院,厚生労働省科学研究費による小児がん長期フォローアップ拠点モデル病院指定
  • 板橋区平日夜間応急こどもクリニックを併設しています。平日午後7時から午後10時まで,当院救急外来で診療します。15歳以下のお子さんであれば,まず小児科にご相談ください(処方は原則として1日分です)

診療体制

一般外来

外来担当医は全員日本小児科学会専門医の資格を有しています。
午前中に初診からかかりつけの方まで予約以外にも診療を受け付けます。
専門性が高い場合,初診以降に次回からの専門診療予約をします。
午後は基本的に予約制の専門外来です。
救急診療は,24時間体制です。重症なお子さんの対応をしている場合もありますので,お電話で診察可能か御相談ください。
他院から転院のご希望の方は,必ず経過に関する紹介状をいただいて,事前にご連絡ください。
感染症の状況にもよりますが,ご家族の希望により付き添い可能な体制を整えています。

その他

  • 予防接種は,予約が必要です。東京都23区の定期予防接種予診票取り扱い機関です。任意接種のおたふくかぜワクチンについては板橋区のみ取り扱い可能です
  • 乳児健診は予約が必要です。東京都23区の6〜7か月,9〜10か月健診票と板橋区の1歳半健診票取り扱い機関です
  • 頭蓋変形外来での治療は,保険適用外のヘルメットを使用するため,治療費用は患者さんの個人負担となります
  • 大学附属病院であり,厚生労働省認定臨床研修指定病院であるため,診療には指導医の監督のもとに,臨床実習生,臨床研修医が参加することがあります

専門外来

血液腫瘍外来・小児がん外来

小児血液疾患,小児腫瘍疾患(小児がん)の患児に対する専門外来です。当病院への通院治療が必要な患者さんが対象です。
2014年10月から,千代田区にある日本大学病院でも血液の専門外来を開設しています(第2・第4水曜日の午後2:00〜4:00)。

小児がん長期フォローアップ外来

血液や腫瘍の病気で治療を受けた方々に対して,長期フォローアップ外来を設けています。治療終了後のいろいろな問題や合併症については,全身の臓器に出現する可能性があります。また精神的な問題も起こる心配があります。当科では大学病院の特色を利用して,すべての問題に院内で対応ができるように体制を整えております。当科で治療を受けていらっしゃらない方にもご利用いただけます。

腫瘍循環器外来

循環器内科・小児科が連携し,がん患者の治療中に起こる心血管系合併症の診断治療と循環器疾患を抱えた患者のがん治療のサポートを包括的に行います。

  • がん治療前の心機能評価
  • 治療中に出現した心血管疾患の診断と管理
  • サバイバーの長期フォローアップ
  • 心臓病を有する患者さんでは,治療による心臓病増悪のリスク評価と管理
  • 患者に還元できる臨床研究
心血管機能を評価する方法とフローチャート
  1. 治療前
    心血管リスクの初期評価
    • 2D・3D 心エコー
    • 心電図
    • 胸部単純写真
    • 心臓CT
    • 血液検査(NTproBNP・CKMB・トロポニンIを含む)

    高リスク患者さんを見つけ出し,心不全予防

  2. 治療中
    定期的な心血管毒性のモニタリング
    • 2D・3D 心エコー
    • 心電図
    • 胸部単純写真
    • 心臓CT
    • 血液検査(NTproBNP・CKMB・トロポニンIを含む)

    無症候性心不全を見つけ出し,先制治療
    有症候性心不全に対する最適な治療

  3. フォローアップ期間
    リスクに応じた長期モニタリング計画
    • 2D・3D 心エコー
    • 心電図
    • 胸部単純写真
    • 心臓CT
    • 心臓MRI
    • 血液検査(NTproBNP・CKMB・トロポニンIを含む)

    無症候性心不全を見つけ,心不全予防
    有症候性心不全に対する最適な治療

造血細胞移植フォローアップ外来

私たちは造血細胞移植治療を受けた方々に対して,長期フォローアップ外来を設けています。治療終了後のいろいろな問題や合併症について院内で対応ができるように体制を整えております。当科で治療を受けていらっしゃらない方にもご利用いただけます。

神経外来

神経,心理疾患の患児に対する専門外来です。小児科領域における神経・発達に関する疾患の頻度は高く,中枢神経感染症,神経免疫疾患,変性疾患,てんかん,脳性麻痺,発達障害,心身症など多岐にわたります。それらの疾患で長期の通院が必要な患者さんが対象です。てんかん診療に関しては,当施設ではてんかん外科治療は行っていないため,難治例に関しては,適切な時期に適切な施設への紹介を行っております。

小児科を受診される神経疾患の患者様のなかには,成人期以降にも医療的ケアのニーズがあり定期的な受診を必要とするかたがいらっしゃいます。一方で,成人特有の合併症の出現など,小児科のみでは対応が困難な場合も多くあります。当科では,患者さんの利益を最優先し,適切な成人診療科への移行を積極的に勧めています。

内分泌代謝外来

低身長の他,思春期発来異常,甲状腺や副腎の病気の方など幅広い内分泌疾患の患児に対する専門外来です。低身長の患者様については,頭部画像検査や内分泌負荷試験などを含めて適切な診断を行い,成長ホルモン療法や蛋白同化ホルモンの使用など幅広い治療と生活のアドバイスなどを行っています。近年SGA性低身長症(在胎週数に対し,出生体重および出生身長が十分でない)の患者様が増加しており,成長ホルモンの適応も増加傾向にあります。成長ホルモン療法対象者に関しては3歳以降で成長ホルモン療法を開始しています。またその他,新生児マススクリーニングで発見された先天性甲状腺機能低下症や先天性副腎過形成症の患者さんをはじめ,甲状腺疾患,性腺疾患,副腎疾患,カルシウムとビタミンD関連疾患,骨系統疾患などの患者様の診察を行っています。

小児1型および2型糖尿病疾患の児は千代田区の日本大学病院と連携し,必要時は栄養指導や教育入院などを行っております。日本大学病院では1型糖尿病の患者様およびその家族の会(東京なかよし会)を設立しており,年に1度夏季に糖尿病サマーキャンプを実施しております。その他勉強会など種々のイベントを定期的に開催しています。

腎臓外来

小児腎臓疾患の児に対する専門外来です。幅広い小児の腎疾患に対する診断と治療,乳幼児から成人までの長期フォローを行っています。腎炎・ネフローゼ症候群をはじめとする小児腎臓病に加え,先天性水腎症・膀胱尿管逆流症などの泌尿器科的疾患についても当院小児外科および泌尿器科と連携し積極的に診療を行っています。また学校検尿で血尿や蛋白尿といった異常を指摘されたお子さんの診断・治療も数多く行っています。外来診療では夜尿症の相談も行っています。

アレルギー外来

当院は小児科,内科,皮膚科,眼科,耳鼻科が集結したアレルギーセンターを有しています。食物アレルギーや小児喘息,アトピー性皮膚炎などを専門的に診療します。食物負荷試験を外来・入院で行います。近年話題になっている乳幼児好酸球性腸炎の診療も可能です。

循環器外来

川崎病の急性期から,慢性期までのトータルケアを行います。
学校心臓検診で発見される先天性心疾患,不整脈,心筋疾患などに対する適切な診断と管理指導を行っています。

生活習慣病外来

小児生活習慣病の専門外来指導,特に難治性肥満に対する治療,インスリン抵抗性と将来の循環器疾患の予防を行っています。小児生活習慣病検診後の事後指導,地域医師会や学校保健と協力による若年性動脈硬化の予防や相談を行っています。家族性高脂血症の小児期からの診断と治療を行っています。

新生児フォローアップ外来

当病院のNICUを退院された児の他,他院で出生されて新生児治療を要した児のフォローアップを行っています。在宅医療の導入された児もフォローアップしています。

頭蓋変形外来

日本大学医学部附属板橋病院小児科では,頭蓋変形外来を開設しています。 小児科医が主治医となって脳神経外科医と連携を取り,頭のゆがみを診察しています。 ゆがみの原因 やその程度 ,月齢によって対応は変わってきます。 体位によって起こる頭のゆがみの場合は,ヘルメットによる頭蓋形状誘導療法が適応になることがあります。生後3~6か月までの治療開始が推奨されていますが,6か月以降の方も 適応となることがあるので,当院小児科外来までご相談ください。 同時に発達や発育など赤ちゃんのトータルケアの相談も可能です。

頭蓋変形外来での治療は,保険適用外のヘルメットを使用するため,治療費用は患者さんの個人負担となります。
なお,皮膚炎症などによる治療が必要となった場合,自費にて処方箋発行料,お薬代が別途発生いたします。
お支払い方法については,治療開始日に当院にてお支払いいただきます。(クレジットカード利用可)

ヘルメット療法
330,000円(消費税10%込)

ヘルメット療法には,同日行った診察料,検査料,ヘルメット代金,通院期間中の診察料が含まれます。

育児相談外来

新生児科医師による乳児健診を中心に成長に対する育児相談を行っています。東京都23区の6〜7か月,9〜10か月健診票と板橋区の1歳半健診票取り扱い機関です。そのほかの健診も自費診療ですが対応します。

予防接種外来

当病院で経過観察を行っている児で,一般の予防接種が受けられない場合のほか,接種に関する御相談,一般の予防接種も行います。接種希望のワクチンは事前に準備いたしますので,原則として予約制とします。東京都23区の定期予防接種予診票取り扱い機関です。任意接種のおたふくかぜワクチンについては板橋区のみ取り扱い可能です。
子宮頸がんワクチンは高校生まで小児科で接種可能です。HPVワクチンは平日のほか,土曜日午前中にも接種可能です。4価HPVワクチンおよび9価HPVワクチンを取り扱っています。ご希望のワクチンを事前にご予約ください。なお,当院は子宮頸がんワクチン接種後の痛み診療の対応機関です。ペインクリニック,婦人科,小児科の専門医師にご相談ください。

シナジス外来

妊娠36週未満でお生まれの児や心疾患,免疫不全症,ダウン症候群へのシナジス注射を行っています。他院でお生まれの場合も紹介状をお持ち頂ければ,予約可能です。注射の適応,期間のご相談も受けております。

診療実績

  • 小児科入院延べ患者数
    18,456件
    新生児科入院患者数
    359人(児搬送81人)
    こども救命症例数
    116件
    腎生検(実施件数)
    6件
  • 小児科入院延べ患者数
    19,333件
    新生児科入院患者数
    315人(児搬送91人)
    こども救命症例数
    113件
    腎生検(実施件数)
    10件
  • 小児科入院延べ患者数
    18,383件
    新生児科入院患者数
    389人
    こども救命症例数
    77件
    心臓カテーテル検査件数
    6件
  • 小児科入院延べ患者数
    24,238件
    新生児科入院患者数
    244人
    (児搬送 175人)
    こども救命症例数
    168件
    心臓カテーテル検査件数
    25件
  • 小児科入院延べ患者数
    28,407件
    新生児科入院患者数
    456人
    (児搬送 186人)
    こども救命症例数
    134件
    心臓カテーテル検査件数
    28件
  • 小児科入院延べ患者数
    25,682件
    新生児科入院患者数
    425人
    (児搬送 155人)
    こども救命症例数
    136件
    心臓カテーテル検査件数
    38件
外来診療受付時間
月〜金曜日 土曜日 日曜・祝日
紹介状あり

休診日
紹介状なし
再診

8月31日・10月5日・年末年始(12月30日~1月3日)・1月11日は休診

お電話でのお問い合わせ 0570-01-8111[ナビダイヤル]

お問い合わせ対応の品質向上のため、全ての外線電話を自動録音させていただきます。ご理解ご協力のほど、よろしくお願いいたします。

初診予約(紹介状持参の方)
Webで申込
Webで申込の方はこちら

「やくばと病院予約」へ遷移します

電話で申込 03-3972-8197
よく見られるページ
お電話でのお問い合わせ 0570-01-8111[ナビダイヤル]

お問い合わせ対応の品質向上のため、全ての外線電話を自動録音させていただきます。ご理解ご協力のほど、よろしくお願いいたします。

初診予約(紹介状持参の方)
Webで申込
Webで申込の方はこちら

「やくばと病院予約」へ遷移します

電話で申込 03-3972-8197