ヒトメタニュ-モウイルス感染症
病因
ヒトメタニュ-モウイルスによる感染症です。飛沫感染、接触感染によりウイルスは伝播します。潜伏期間は4~6日間です。同様の症状を呈するウイルスとしてRSウイルスが知られています。ヒトメタニューモウイルス感染症は生後6ヵ月から感染が見られ始め、遅くとも10歳までに初感染しているとされています。RSウイルス感染症は1歳以下(特に生後6か月前)で多いのに対し、ヒトメタニュ-モウイルス感染症は1~2歳に多く、これはヒトメタニュ-モウイルスでは母親からの移行抗体が感染防御に働いていると推測されます。
症状
発熱、咳嗽、鼻汁、哺乳不良、活気不良などがあります。感染者の発熱期間は平均5日とインフルエンザのように長いのが特徴です。さらに呼吸器症状はRSウイルスのようになることが多く見受けられます。
検査
後鼻腔ぬぐい液を用いてヒトメタニュ-モウイルス抗原検査を確認します。
治療
特異的な治療方法はありません。重症度に応じた対症療法が基本になります。