診療内容
当院では大学病院ならではの高度な医療を行うだけでなく,助産師外来や母親・両親学級などを通して,安心して出産を迎えられるよう取り組んでいます。もちろん,リスクのない正常妊娠の方の分娩も受け入れており,分娩制限はしておりません。
全診療科を有する総合病院であるため,さまざまな母体合併症を有する妊婦さんを他診療科と連携して診察・管理しています。また新生児科・小児外科・新生児集中治療室(NICU)を有しており,胎児に発育不全や病気が疑われる妊婦さんも受け入れております。母児のハイリスク症例に対して,産婦人科専門医・超音波専門医・臨床遺伝専門医を中心に診療にあたります。
当科では出生前診断・遺伝診療に力を入れており,NIPT(新型出生前診断)・クアトロテスト・羊水染色体検査を含め出生前診断に関しての不安にお答えする出生前相談外来を開設しております。また胎児異常の精査や母児感染(トキソプラズマ・サイトメガロウイルス)にも専門医が対応しております。
2022年4月から無痛分娩(脊髄くも膜下麻酔併用硬膜外麻酔)分娩を開始しました。基本的に計画分娩で行い,子宮頸管拡張及び陣痛促進剤による陣痛誘発を用います。状況により予定外の陣痛発来の場合でも対応可能な場合もあります。麻酔科の全面的なバックアップにより,安全安心な無痛分娩を行っております。
JALA(無痛分娩関係学会・団体連絡協議会)への登録情報について[118KB]無痛分娩にかかわる情報公開(ウェブ更新日令和7年6月12日)[155KB]
無痛分娩麻酔説明書[1.05MB]
無痛分娩マニュアル[193KB]
看護マニュアル(無痛分娩)[606KB]
看護マニュアル(無痛分娩麻酔の介助)[365KB]
特徴・特色
当院の産科は,都内に6施設しかないスーパー母体救命対応総合周産期母子医療センターであり,母体・胎児集中治療室(MFICU)を有し,母児のハイリスク症例を中心に多くの分娩を取り扱っています。この中には年間約200件の母体搬送及び,年間約40件のスーパー母体救命症例が含まれています。
母体に関しては,合併症や治療歴がある方や治療中の方も,医学部本院の総合病院であることのメリットを生かして他の各診療科と連携して診察しています。
児に関しては,NICU(新生児集中治療室)及び小児外科,脳神経外科との連携を密にして,早産を余儀なくされる可能性のある場合や胎児に疾患が疑われる場合には出生前から児に対する対応を協議し,母児にとって最良の医療が行えるよう万全の策を講じています。
出生前相談外来では,出生前診断や遺伝性疾患をお持ちの妊婦さんの不安に専門医がお答えします。
2022年4月から無痛(硬膜外麻酔併用)分娩を麻酔科の全面的なバックアップの下で開始しました。内科合併症や胎児に病気を有する妊婦さんでも,産科的・麻酔科的に状況が許せば無痛分娩での対応が可能です。総合病院という強みを生かし,安全安心な無痛分娩を行っております。
診療体制
一般外来
他院から受診される際には,紹介状をお持ち下さるようお願いします。
初診の方は,平日は13時,土曜日は午前11時までに紹介状をご持参のうえ受診してください。初診の患者様も含めて,人員配置や業務の効率化を図り,なるべく待ち時間を減らすようにしています。
スーパー母体救命対応総合周産期母子医療センター
当院は都内で6施設しかない「スーパー母体救命対応総合周産期母子医療センター」であり,かつ,全診療科を有する大学医学部本院の総合病院です。当院では特にリスクのない妊婦健診から,母体に合併症を有するハイリスク妊娠症例や胎児に異常が疑われる症例まで幅広く対応しています。
さらに切迫早産や妊娠高血圧症の母体搬送や,産道損傷・弛緩出血による出血性ショックや常位胎盤早期剥離,子癇,脳出血など母体の生命危機に瀕した症例が対象のスーパー母体救命搬送を365日・24時間体制で受け入れています。
専門外来
スクリーニング外来
特にリスクのない妊婦さんを含め全例に対して妊娠20週及び30週前後の2回,産婦人科専門医などが胎児の全身スクリーニングを行います。異常が疑われる場合には超音波専門医が精査を行い,必要があれば胎児MRI撮像や小児循環器医に精査を依頼します。出生後は当院新生児科・小児外科などで管理を行います。
出生前相談外来
女性の晩婚化・晩産化に伴い胎児の染色体異常を心配される妊婦さんは増加しています。当院では新型出生前診断(NIPT)・クアトロテスト・羊水染色体検査を行っています。
当院は日本医学会出生前検査認証制度等運営委員会により公式に認証された認証施設です(認証施設とはhttps://prenatal.cfa.go.jp/certification-facility/introduction-of-certified facilities.html)(認証施設一覧https://jams-prenatal.jp/medical-analytical-institutions/)。
出生前相談外来では、担当医よりその詳細や目的・リスクについて説明し、検査前または検査後に超音波検査で何か異常が見つかった場合の対応も含め、多職種でのサポートを提供します。予約制ですので,ご希望の妊婦さんは産科外来にご連絡ください。
胎児精査外来
胎児のNT(Nuchal Translucency)肥厚・頭部・胸部・心臓・腹部・腎泌尿器・脊椎など全身のあらゆる部分に異常が疑われる場合や,重度の子宮内胎児発育不全(赤ちゃんが小さい),胎盤・臍帯の異常が疑われる場合には超音波専門医が精査を行い,必要があれば胎児MRI撮像や小児循環器医にさらなる精査を依頼します。出生前に新生児科・小児外科と情報共有し万全の体制で児の出生を迎えます。
診療実績
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- 分娩数
- 569件
- 婦人科良性手術件数
- 246件
- 婦人科悪性手術件数
- 225件
- 婦人科疾患手術総計
- 471件
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- 分娩数
- 575件
- 婦人科良性手術件数
- 286件
- 婦人科悪性手術件数
- 234件
- 婦人科疾患手術総計
- 520件
-
- 分娩数
- 590件
- 婦人科良性手術件数
- 270件
- 婦人科悪性手術件数
- 228件
- 婦人科疾患手術総計
- 498件
-
- 分娩数
- 619件
- 婦人科良性手術件数
- 356件
- 婦人科悪性手術件数
- 158件
- 婦人科疾患手術総計
- 514件
-
- 分娩数
- 654件
- 婦人科良性手術件数
- 364件
- 婦人科悪性手術件数
- 167件
- 婦人科疾患手術総計
- 531件
-
- 分娩数
- 684件
- 婦人科良性手術件数
- 322件
- 婦人科悪性手術件数
- 135件
- 婦人科疾患手術総計
- 457件
-
- 分娩数
- 730件
- 婦人科良性手術件数
- 432件
- 婦人科悪性手術件数
- 162件
- 婦人科疾患手術総計
- 594件
-
- 分娩数
- 798件
- 婦人科良性手術件数
- 442件
- 婦人科悪性手術件数
- 136件
- 婦人科疾患手術総計
- 578件