水痘(水ぼうそう)
病因
水痘帯状疱疹ウイルスによる感染症です。空気感染、飛沫感染、接触感染によりウイルスは伝播します。不顕性感染はまれとされています。潜伏期間は10~21日間です。
症状
発疹が出現する前から発熱が認められることがあり、典型的な症例では、発疹は紅斑から始まり、丘疹、水疱、膿疱を経て痂皮化して治癒するとされています。発疹は体幹、四肢、顔面、頭皮に出現します。
合併症として皮膚の細菌感染症、肺炎、血小板減少症、脳炎・小脳失調症などがあります。死亡率は健康な小児において0.003%ですが、免疫不全の小児は初感染で無治療の場合は7~14%と言われています。
検査
血液検査を施行し抗体の有無を確認します。
治療
発疹が出現して48時間以内に抗ウイルス薬を開始することで症状の軽減をすることができます。ワクチンにより予防可能な感染症で、水痘ワクチンを1歳、1歳6か月~2歳の2回にわたり接種することが推奨されています。