循環機能検査室
循環機能検査とは
- 循環器とは、体液を身体に循環させるための器官のことで、心臓・血管・リンパ管などが該当します
- 循環機能検査は心臓が全身に血液を送り、それがまた心臓に戻ってくるまでの連続した動きを調べる検査です
- 心臓の動きは血圧や脈波にも影響を与えるため、血圧の検査や脈波の検査も循環機能検査になります
検査項目
心電図検査
心臓の筋肉の収縮に伴って発生する微量の電流を波形としてグラフに表したものです。
心臓の脈が乱れる不整脈の発見や、心筋梗塞・狭心症・心肥大などの評価に用いられます。
ベッドに仰向けになった状態で、両手足4か所・胸部6か所に電極を装着します。

運動負荷心電図試験
(マスター運動負荷試験,トレッドミル運動負荷試験,心肺運動負荷試験)
運動により心臓に負荷をかけ、安静時には見られない心電図変化をみます。
- マスター運動負荷試験
一定時間階段昇降の運動を行います。 - トレッドミル運動負荷試験
心電図と血圧計を装着し、トレッドミルというベルトコンベアの上を歩いたり走ったりします。 - 心肺運動負荷試験(CPX)
心電図、血圧計、SpO2モニター、マスクを装着しエルゴメーターという自転車をこぎます。

ホルター心電図検査(24時間)
常生活での心電図を長時間(24時間)記録し、不整脈や狭心症の発作時の心電図波形や発生頻度を調べます。
胸に電極を装着し、24時間の心電図を記録します。
血圧脈波検査
血管の硬さ(動脈硬化)や下肢動脈の詰まりの有無や程度を調べるのに有用です。
両腕・両足首に血圧計、両手首に心電図、胸に心音センサーを取り付け測定します。
心臓超音波(心エコー)検査
心臓の動きや大きさ、壁の厚さ、弁の状態などをみる検査です。
上半身裸で左横向きに寝た状態で胸にゼリーを塗り、探触子を当てて行います。

経食道心臓超音波(経食道心エコー)検査
超音波を体内(食道)から心臓にあてて、より詳しく心臓の状態を観察します。
プローブと呼ばれる上部消化管内視鏡検査(胃カメラ検査)で用いる内視鏡のような医療器具を、口から食道へ挿入して行います。
基準値
検査を受けられる患者さんへのお願い・注意事項
- 胸部・手首・足首に電極を装着しますので、脱ぎ着しやすい格好で来てください
- ワンピースはご遠慮ください
- スムーズに検査を行う為に、予約時間へのご協力よろしくお願いします
- 検査の種類によっては食事の制限がある場合があります
検査室への案内図
