MRI検査室 中央放射線棟地下2階

MRI検査とは

患者さまによりそったMRI検査をいたします。患者さまに負担をかけないよう迅速な撮像を心がけています。

MRI(磁気共鳴画像)とは,強力な磁石と電磁波を使用し人体の状態を検査する方法です。放射線の被ばく無しで,いろいろな角度から体内の様子を撮像することができます。検査中は大きな音がしますので,ヘッドホン等を使用し消音減音につとめ,お部屋によっては音楽を聴きながら検査を行います。またMRIスタッフ呼び出し用のブザースイッチをもって検査いたしますので,検査中にご気分が悪くなった場合や不具合の場合は,ブザースイッチをにぎり押すことにより,すぐにスタッフと連絡をとることが可能です。

MRI画像

画像クリックで拡大できます。

装置写真提供 GE社 Philips社

スタッフより

MRIは組織間コントラストに優れ,また放射線被ばくのない画像診断として現代医療には欠かすことの出来ないモダリティーです。臓器など形態画像のみならず,心臓や脳神経など生理機能を画像化するMRIは現在多岐にわたり活用されています。検査時間は若干長いですが患者さまに負担をかけないよう迅速で患者様によりそった撮像を心がけています。

年間検査数

外来 入院 合計
2021年度 14,833 2,640 17,473
2022年度 15,957 2,580 18,537
2023年度 16,653 2,675 19,328

単位:件

当院で使用している機器のご紹介

2021年度にPhilips社製 最新最上位機種3.0T MRI (Ingenia Elition X 3.0T) 2台を導入し Philips社製1.5T MRI(Ingenia 1.5T)1台 GE社製 3.0T MRI (Discovery MR750w 3.0T)1台の計4台で検査を施行しています。どの装置でも開口径が70cmのワイドボアと広くなり,圧迫感が少なく患者さまに優しい設計となっています。

Discovery MR750w 3.0T
Discovery MR750w 3.0T
Ingenia Elition X 3.0T 2台
Ingenia Elition X 3.0T 2台
Ingenia 1.5T
Ingenia 1.5T

装置写真提供 GE社 Philips社

MRI検査の注意点

「スタッフ一同安全な医療の提供を心がけています。」

ご予約するときの注意

MRI装置は強い磁場をもっているため,次のような方はMRlの検査がうけられないことがございますので,ご予約時に担当医にあらかじめお知らせご相談下さい。

  • MRI非対応心臓ペースメーカーや刺激電極などを身につけている方
  • 体内に脳動脈クリップやステント,人工関節,金属製人工弁,人工内耳,止血クリップ,胸骨ワイヤーなど金属が埋め込まれている方
  • 間歇スキャン式持続血糖測定器センサー(FreeStyleリブレセンサーなど),インスリンポンプ(持続グルコース測定機能付きを含む)を身につけている方
  • 妊婦,または妊娠されている可能性のある方
  • 閉所恐怖症など,狭いところが苦手な方
  • イレズミのある方

MRI対応医療インプラントであっても,MRIの磁場の強さの制限や,MRIの条件設定をすることで,はじめて安全にMRI検査が可能な医療インプラントもございます。

検査のときの注意

次の物は,MRI検査室内への持ち込みは禁止としております。
検査前に必ず取り外しておいて下さい。

貴金属類
時計,メガネ,ライター,ヘアピン,鍵,アクセサリー類など
磁気カード
キャッシュカード,クレジットカード,定期券など
薬シール
ニトロダーム,ニコチネルTTS,ニュープロバッチ
その他
取り外しのできる義歯,補聴器,カイロ,ベルト,エレキバン,カラーコンタクト,金属の付いた下着など

検査前の準備として,検査直前安全確認書の内容確認とご署名,お着替え,造影検査の場合は造影血管確保手技等々がございます。必ず検査予約時間の20分前までにMRI受付までお越しください。遅れるとお待ちいただく場合がございます。

Q&A

子どもの検査時はどうすればよいですか?

MRI検査では,動いてしまうと画像がきれいに撮れません。特に体動の可能性が高い低年齢の患者さまの場合には眠って動かない状態で検査を行います。患者さまによっては鎮静剤を使用することもあります。

MRI造影検査とは?

MRl検査では,より詳しい検査を行うために「造影剤」を使うことがあります。
造影剤は通常,あらかじめ静脈に点滴をとり検査時に使用されます。また,経口的に飲用する造影剤もあります。以下の方は造影剤を使用できないことがありますので, あらかじめ担当医にご相談ください。

  • アレルギー体質の方
  • 気管支喘息がある方
  • 腎機能障害がある方
  • 今までMRIの造影剤で体調変化があった方
  • 授乳中の方

半年先のMRI検査の予約後に他施設で手術をいたしました。そのままMRI検査は可能ですか?

MRI検査予約日前までに必ず,おかかりつけの担当医にご連絡ください。手術等で医療用インプラントを使用した場合,MRI対応インプラントなのかを他施設に安全確認する必要がございます。当日のご相談ですと長時間お待ちいただく場合や,予約日変更の可能性もございます。

医療インプラントが入っていますが他施設でMRI検査したことがあります。MRI検査は可能ですか?

MRI検査予約時に担当医に必ずご相談ください。MRI対応医療インプラントであっても,MRIの磁場の強さの制限や,MRIの条件設定をすることで,はじめて安全にMRI検査が可能な医療インプラントもございます。医療インプラントを挿入した施設に安全確認し,検査可能となります。

検査当日のながれ

  1. STEP1. 検査前

    おかかりつけの科から検査前準備指示があった場合は,そちらの指示にしたがってください。指示がなければ,特に検査前に準備していただくことはございません。

  2. STEP2. 再来受付機

    1階 再来受付機または地下1階 再来受付機受付票(受付番号)を発行いたします。

  3. STEP3. MRI受付

    検査予約時間の20分前までに中央放射線棟 地下2階のMRI検査室で受付をしてください。

  4. STEP4. 直前安全確認書の記載

    MRI検査をより安全に行うために,毎回検査前に直前安全確認書の項目を確認しご署名いただきます。

  5. STEP5. 検査準備

    検査室に入る前に注意事項について再度確認をいたします。
    身に付けている貴金属類等を外して,検査部位によってはお着替えが必要になる場合もあります。検査の内容によってはMRI用造影剤というお薬を注射するために事前に血管確保をいたします。

  6. STEP6. 検査

    検査用ベッドに寝ていただきます。
    体や検査目的部位が動かないように固定をする場合があります。

    ヘッドホン等を使用し消音減音につとめ,お部屋によっては音楽を聴きながら検査を行います。

    MRI検査時間は内容によって異なります。(20~60分程度)

    検査中にご気分が悪くなった場合や不具合の場合は,ブザースイッチをにぎり押すことによりすぐにスタッフと連絡をとることが可能です。

    検査がはじまるとMRI装置から大きな音がしますが心配はございません。

    MRI検査中は身体を動かさないようにしてください。

    胸部や腹部等の検査の場合は息を止めて行うことがあります。
    検査の内容によってはMRI用造影剤を使用いたします。

  7. STEP7. 検査終了

    検査後は,通常と変わらない生活に戻っていただいて問題ありません。

MRI検査 説明動画

検査室の場所

中央放射線部MRI検査室は,中央放射線棟地下2階にあります。

フロアマップ
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