CT室 病院棟地下1階

CT室とは

CT(コンピュータ断層撮影:Computed Tomography)検査とは,X線を用いて体のあらゆる部位の断面像を撮影する検査です。患者さんが寝台に横になり,穴の開いた大きな装置の中を通過しながら撮影していきます。
CT検査は検査時間も短く,緊急性に優れ,全身どこでも検査できる為,とても有用性が高い検査です。

CT画像

CT装置について

診断専用のCT装置は,現在マルチスライスCT装置3台が稼働しています。

  • 第2CT IQon Spectral CT 64列(Philips 社製)
  • 第3CT Brilliance iCT 128列(Philips 社製)
  • 第4CT Aquilion Prime SP 80列(Canon 社製)

その他に救命センター専用CT,SPECT-CT,放射線治療計画用CTがあり,各装置の性能を最大限に発揮して診療に有益な画像提供を行っています。

CT検査の流れ

  1. STEP1. 中央放射線部受付

    検査は予約制です。早めに来ていただいても,対応しかねますので予約時間に合わせて 病院棟地下1階の中央放射線部受付までお越し下さい。してください。また当日依頼で撮影を行う場合は,予約患者さんの合間に行う為,待ち時間が発生することがありますのでご了承ください。(医学的に緊急を要する場合は除きます)

  2. STEP2. 検査

    単純CT(造影剤を使用しない検査)

    検査前または検査室内で,撮影する部位に金属がないか確認します。着替えが必要な場合はスタッフが更衣室へご案内します。
    その後,寝台に横になっていただき,撮影を開始します。
    検査の内容によりますが,検査時間は5分程度です。

    造影CT検査

    予約の患者さんは,レントゲン受付後に第2CT,第3CTの間にある『検査準備室』前の廊下で待つように説明があります。担当のスタッフがお名前でお呼びし,必要に応じて先に着替えを済ませていただき,造影検査の準備をさせていただきます。

    そして,再び廊下で待機し,CT室のスタッフがお名前でお呼びします。受付票をお手元に準備してお待ちください。
    検査室に入室後,寝台に横になっていただき,撮影を開始します。
    検査の内容によりますが,検査時間は約10~15分程度です。

    造影剤使用に関する注意事項
    • 造影CT検査は最終食事から3時間は空けてください
    • 水分(水・お茶)は検査前後にお飲みください
    • 副作用は軽度なものを含めると100人に5人の割合で起こると言われていますが,万が一,副作用症状が出現した場合はスタッフ一丸となって対応しますのでご安心ください
    CT室周辺の地図
    CT室周辺の地図

CT検査を行うことでわかる病気

頭部CT
脳出血・くも膜下出血・副鼻腔炎・眼窩底骨折など眼科領域・歯科領域など
頸部CT
喉頭がん・甲状腺がん・甲状腺腫瘍・食道がん・扁桃周囲膿瘍など
胸部CT
肺がん・肺塞栓・胸部動脈瘤・胸部動脈解離など
腹部骨盤CT
肝細胞がん・肝腫瘍・胆のうがん・膵臓がん・膵炎・腎がん・大腸がん・腸閉塞・イレウス・膀胱がん・虫垂炎・子宮頸がん・前立腺がんなど
下肢CT
蜂窩織炎・深部静脈血栓症など
心臓CT
冠動脈評価・バイパス手術後の評価
内臓脂肪測定
BMI 肥満度評価
整形領域
骨折・腫瘍など
CTガイド下生検
組織を調べ確定診断するためにCTを用いる場合
その他
リンパ節腫脹など

上記以外にも,さまざまな病気があります。CT検査は,輪切り画像だけでなく,3次元画像やMPR(多断面再構成像)を作成することが可能であるため,あらゆる方向から病気を観察でき,診断するうえで重要な検査の一つと言えます。

CT装置の特徴

第2CT IQon Spectral CT(Philips 社製)

第2CT IQon Spectral CT(Philips 社製)

全ての検査において,2層検出器により得られたスペクトラルイメージングを使用し,さまざまな画像解析ができます。

従来では,検査後にスペクトラルイメージングを取得できなかったが,当院の装置では検査の後からスペクトラルイメージングを取得できます。120kVpの通常画像と同時に仮想単色X線画像やヨード密度強調画像・実効原子番号画像などのスペクトラルイメージングを使用した画像診断が可能です。

仮想単色X線画像

造影剤量を減らして撮影した場合や体格が大きく造影不良の場合,従来では困難であった3D 画像構築や通常CT画像と同等の画像を得ることが可能になりました。

60%造影剤低減した3D画像
従来画像と仮想単色X線画像との比較

スペクトラルデータにより得られた仮想単色X線画像では,腫瘍の視認性が上がります。

ヨード密度強調画像

CT検査で使用するヨード造影剤を強調した画像。
カラーマップ化し,血流障害の診断に有効です。

十二指腸管状腺腫
膵尾部腫瘍
実効原子番号画像

原子番号の異なる部位をカラーマップ化し,血流の低下している部分を評価します。
通常のCTでは判別困難な胆のう結石の症例などにおいても,成分の違いを画像化することにより,判別が可能になります。

肺動脈塞栓症
胆のう結石

第3CT Brilliance iCT(Philips 社製)

第3CT Brilliance iCT(Philips 社製)

Brilliance iCTは256スライス(128列)の面検出器を搭載し,世界で初めてのエアベアリングによる1回転0.27秒という高速での撮影が可能です。
撮影する部位によりますが,胸部では3秒ほど,胸腹骨盤では8秒ほどの息止めで撮影できます。また,冠動脈CTでは成功率の高い質の良い画像が得られます。

スピードだけではなく,高画質・低被ばく・高出力X線管「iMRC」を搭載し,患者の負担を減らすと同時に診断フローの改善・効率化などを実現した装置です。

FFRct

冠動脈CTデータを基にした数値流体力学解析を行うことによりFFRct値(冠血流予備量比)を算出し診断を支援するプログラムを使用しています。冠動脈CTの結果のみでは冠動脈造影検査又は冠動脈疾患に対する治療の必要性の判断が困難な場合に解析します。
(条件により適応外になる場合,解析には別途料金が必要となります。)

FFRctの画像1
FFRctの画像2
FFRct解析画像
CTガイド下生検

生検とは病変の一部を採取して,顕微鏡で詳しく調べる検査です。
当院ではCTガイド下生検を週1~2件ほど行っています。生検の安全性と正確性を高めるためにCT透視を用い,CT画像を確認しながら針を進め生検を行います。生検部位はさまざまで,胸部や腹部,骨盤内にできた腫瘍を特殊な針を使って組織を採取します。また,膿瘍であればドレナージ(膿などを体外に排泄させること)の処置をします。

患者さんに安心して検査を受けていただけるように,検査時のポジショニング(保持可能な体勢)・空調・声かけなどの環境作りに心がけています。心配なこと,疑問に感じたことなど何でもご相談ください。
放射線科医,診療放射線技師,看護師とともにスピーディーかつ安全に安心して検査を受けていただけるように努めています。

CTガイド下生検

第4CT Aquilion Prime SP 80列(Canon社製)

第4CT Aquilion Prime SP 80列(Canon社製)

Deep Learning(深層学習)は急速に進化を続けるAI(人工知能)において基盤となる重要な技術です。
Deep Learningを用いて設計した新しい画像再構成技術がAdvanced intelligent Clear-IQ Engine:“AiCE‐i”といいます。ノイズ成分と信号成分を識別する処理を用いて,空間分解能を維持したままノイズを選択的に除去することが可能です。

従来の64列CTと比較すると,被ばく線量を1/3に低減し,画像ノイズを最大1/2低減する最先端技術が搭載されています。よって,低被ばく撮影で高画質な画像を得ることが可能となりました。

AiCEなしとAiCEありの画像比較
AiCEなしとAiCEありの画像比較

AiCEで処理した画像ではノイズ成分を除去でき,診断に役に立つ画像を提供することが可能です。

O-MAR(Philips)やSEMAR(Canon)による画像と従来画像との比較
Philips 体内インプラント画像
Canon 体内インプラント画像

当院の装置は,金属アーチファクト低減機能(O-MARやSEMAR)を使用し,従来画像での画像の欠損を低減し,手術後の正確な評価が可能です。

検査件数

外来 入院 3D血管系 3D骨系 冠動脈 ガイド下生検
2019年 32,490 2,009 1,930 854 493 28
2020年 30,235 6,207 1,660 1,109 408 46
2021年 30,857 5,459 1,402 1,532 415 45

Q&A

当日はどのような服装で行けば良いのですか?

撮影部位に金属がついていないようにしてください。(体内金属は除く)

Philips 体内インプラント画像
頭頸部の検査
ヘアピン・ネックレス・ピアス・入れ歯・ウィッグ等が金属です。
体幹部の検査
金属のついている洋服・コルセット・カイロ・下着のホック・アジャスター等が金属です。

更衣室の数は限られていますので,撮影する部位に金属がない格好で来院していただきますようにお願い致します。

食事をしても構いませんか?

CT検査前の食事は医師の指示によりますが,特に造影検査の場合は最終食事から3時間はあけていただきます。飲水については,水かお茶であれば可能です。

薬は飲んでも構いませんか?

ビグアナイド系糖尿病薬を処方されている患者さんは,検査の前後2日間の休薬が必要です。
万が一,服用された場合はCT検査前にスタッフにお伝えください。
その他,服用中のお薬は医師の指示がない限り,普段通り服用してください。

被ばくについて心配です。

患者さんの体格や検査部位・検査内容により被ばく線量は異なります。医療被ばくは,診断する上で必要な被ばくのため,医師の判断と患者さんの同意で検査が行われます。
当院では,診断参考レベル2020(DRLs2020)を基に撮影条件の最適化を図っています。

造影検査について心配です。

造影剤は,静脈の血管から注入します。個人差はありますが,体の中に入ると,身体全体が熱くなります。しかし,検査が終わるころには消失しますのでご安心ください。
万が一,副作用症状が出現した場合はスタッフ一丸となって対応しますのでご安心ください。

造影検査後,気を付けることは何ですか?

食事・入浴など通常通り過ごしていただいて構いません。造影剤は尿となって体外に排泄されます。そのため,造影検査後は水かお茶をたくさん飲んでいただき,早く排泄するように心がけてください。また,医師から飲水制限をされている患者さんは,医師の指示に従ってください。
また,稀に遅発性副作用(膨隆疹・発赤・かゆみ等)が生じる場合があります。夜間でも対応していますので,症状が出ましたら当院にご連絡ください。

外来診療受付時間
月〜金曜日 土曜日 日曜・祝日
紹介状あり

休診日
紹介状なし
再診

10月4日,10月29日,年末年始(12月30日~1月4日)は休診

初診受診予約(紹介状持参の方) 03-3972-8197[代表]
初診予約フォーム
お電話でのお問い合わせ 03-3972-8111[代表]
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