血液・腫瘍内科に「CAR-T専門外来」を開設しました
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医療関係者の皆さまへ
2024年5月より,血液・腫瘍内科でCAR-T療法(イエスカルタ)を導入しました。対象疾患は再発・難治性のびまん性大細胞型B細胞リンパ腫となります。CAR-T療法を検討している患者さんがおりましたら,血液・腫瘍内科宛に是非ご紹介ください。
CAR-T療法について
CAR-T療法は患者さんのT細胞(リンパ球の一種)を採取し,遺伝子導入によってCAR(キメラ抗原受容体)タンパク質を発現させて,患者さんの体内に戻す新たな「細胞免疫療法」です。CAR-T細胞はがん細胞の表面に発現する抗原(標的)を認識して活性化して,がん細胞を排除することで治療効果を発揮します。CAR-T療法はB細胞(リンパ球の一部)に由来する血液がん(B細胞性リンパ芽球性白血病,B細胞性リンパ腫,多発性骨髄腫)に対して,従来の治療と比較して高い有効性が報告されています。
CAR-T療法の治療プロセス
CAR-T療法にはリンパ球採取,ブリッジング治療,リンパ球除去療法を行なった後にCAR-T細胞を輸注し,輸注後の急性期の合併症管理,治療後のフォローアップを行います。
ご紹介方法
紹介をご検討いただける患者さんがいらっしゃいましたら,下記の紹介フォームに必要事項を記載し送信をお願いします。血液・腫瘍内科のスタッフで適応について協議を行い,フォームに記載して頂いたメールアドレス宛てに,数日以内に返信させていただきます。適応となる患者さんについては,医療連携室経由でCAR-T外来を予約し,紹介状と画像ROMを持参の上,外来を受診していただきます。
今後の展望
将来的には他のCAR-T製剤も導入し,B細胞性リンパ芽球性白血病,濾胞性リンパ腫,多発性骨髄腫といった,他の血液疾患に対するCAR-T療法を積極的に行なっていく予定です。
CAR-T専門外来の予約は下記のリンクから、必要事項の入力を行い送信してください
https://forms.gle/xXRoEkJQaGRsh6E98
何かご不明な点があれば,CAR-T治療担当医師が対応させていただきます。当院代表番号に連絡ください。