CAR-T専門外来|日本大学医学部附属板橋病院(東京都板橋区)血液・腫瘍内科

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▶患者さんやご家族の方   ▶ご紹介の方

 

【医療関係者の皆さまへ】

日本大学医学部附属板橋病院 血液・腫瘍内科では、2024年5月にCAR-T療法(Axicabtagene ciloleucel:イエスカルタ)を導入し、東京都区西北部(板橋区・豊島区・北区・練馬区)、埼玉県から来院される患者さんにもCAR-T療法を提供しています。また東北地方を含む広域の患者さんも積極的に受け入れを行ってまいりました。

「相談から投与までの時間を可能な限り短く」を基本方針とし、直接ご紹介いただいた患者さんについては、初回ご連絡後1〜2週間以内に来院・アフェレーシスを実施し、速やかにCAR-T製剤の投与に移行できる体制を構築しています。

2025年からはLisocabtagen maraleucel(ブレヤンジⓇ)も導入し、再発・難治性濾胞性リンパ腫に対してもCAR-T療法の提供が可能となりました。

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当院で積極的に対応している症例

・病勢コントロールが困難で、転院によるCAR-T療法が必要な患者さん

・二重特異性抗体(Epcoritamab:エプキンリⓇ、Mosunetuzumab:ルンスミオⓇ)の治療歴を有する患者さん

・高齢・合併症を有する患者さん

・遠方(他道府県等)から来院される患者さん

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治療前後のサポート体制

・CAR-T療法前後の救援化学療法(Holding治療)やブリッジング治療にも対応

・治療後の長期フォローアップ

・埼玉県や東北地方等、遠方在住で退院後の通院が困難な患者さんに対する主治医の先生との連携によるフォローアップ体制(ご相談等にも速やかに対応いたします)

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再発・難治性大細胞型B細胞リンパ腫や濾胞性リンパ腫に対してCAR-T療法をご検討の際は、ぜひ当院へご紹介ください。

CAR-T療法は製剤ごとに適応が異なりますので、ご不明な点はお気軽にお問い合わせください。

フォームまたはメールでご連絡いただいた場合、原則当日に返信いたします。

(ご紹介フォームはこちら)

 

【患者さんやご家族の方へ】

 当院では、「再発・難治性の大細胞型B細胞リンパ腫 (LBCL)や濾胞性リンパ腫 (FL)」に対して、迅速かつ安全にCAR-T療法を提供することを目標としています。

CAR-T療法は、これまでの治療で効果が得られにくかった患者さんにも有効な可能性がある新しい治療法です。ただし、実施できる医療機関は全国的にも未だ限られています。

そのため当院では、東京都や近隣県にお住まいの方だけでなく、遠方にお住まいで通院が困難な患者さんにも積極的にCAR-T療法を提供しています。

埼玉県や東北など遠方から来院いただく場合には、できるだけ通院回数を少なくできるよう体制を整えています。当院でのCAR-T療法をご希望の場合は、まずは現在の主治医の先生にご相談ください。

 

【CAR-T療法について】

CAR-T療法は、患者さんご自身のT細胞(リンパ球の一種)を採取し、遺伝子導入によってCAR(キメラ抗原受容体)という特殊なタンパク質を発現させた後、再び患者さんの体内に戻す新しい「細胞免疫療法」です。

CAR-T細胞は、がん細胞の表面にある特定の目印(抗原)を認識して攻撃し、がん細胞を排除することで治療効果を発揮します。

この治療は、B細胞由来の血液がん(B細胞性リンパ芽球性白血病、B細胞性リンパ腫、多発性骨髄腫)に対して、従来の治療に比べて高い有効性が報告されています。

 

【CAR-T療法の治療プロセス】

CAR-T療法は次のようなステップで行われます:

  1. リンパ球採取(アフェレーシス)
  2. CAR-T細胞の製造(体外で遺伝子導入・増幅)
  3. ブリッジング治療(製造中の病勢コントロール)
  4. リンパ球除去療法(輸注前の前処置化学療法)
  5. CAR-T細胞の輸注
  6. 急性期の合併症管理(発熱・神経症状などのモニタリング)
  7. 治療後の長期フォローアップ

 

当院では、治療後も長期にわたりフォローアップを継続し、通院が可能な患者さんには定期的な診療・検査を継続しています。

CAR-T療法の治療プロセス図(リンパ球採取から輸注まで)

 

【当院で施行可能なCAR-T療法について】

現在、当院では以下の製剤によるCAR-T療法が可能です。

・イエスカルタⓇ(Axicabtagene ciloleucel)

・ブレヤンジⓇ(Lisocabtagene maraleucel)。

 

適応疾患

・再発または難治性の大細胞型B細胞リンパ腫

・再発または難治性の濾胞性リンパ腫

詳細な適応についてはこちらをご確認ください。

多発性骨髄腫や急性リンパ性白血病に対するCAR-T療法については、現在当院では施行しておりません。

 

当院での実績

当院では2024年7月よりイエスカルタⓇを導入し、25名以上の患者さんにCAR-T療法を実施しました。

2025年からはブレヤンジⓇの施行も可能となり、受け入れ体制を拡充することで、より迅速にCAR-T療法を提供できるようになっています。

日大のCAR-T実績(2024,2025)

 

【ご紹介方法】

患者さんをご紹介いただく際は、以下の「紹介フォーム」または専用メールアドレスに必要事項を記載のうえご送信ください。

(※従来通りの医療連携を介したご紹介も承っております。)

ご連絡頂いた際には、当科スタッフが速やかに適応を協議し、原則当日にご連絡いたします。

 

当院では関東近郊のみならず、東北地方(福島・宮城・山形など)からのご紹介・転院にも対応しています。
緊急性の高い患者さんにつきましても、CAR-T療法を安全に施行するため、
病状や治療状況に応じた柔軟かつ速やかな受け入れを行っております。

 

ご紹介いただく際の流れ】

  • 紹介フォームまたはメールにてご連絡
  • 適応確認後、患者さんの来院日時を設定
  • 紹介状・画像データ等をご持参のうえ、外来受診または転院

 

当院では、CAR-T療法前の化学療法 (ブリッジング治療・救援治療)や、CAR-T療法後の長期フォローアップにも対応しております。ご紹介やご相談は、どうぞお気軽にご連絡ください。

CAR-T専門外来の予約は下記のリンクから、必要事項の入力を行い、送信を頂きますようお願いいたします。

🔗 CAR-T専門外来 予約フォーム

 

お問い合わせ
お急ぎの案件やご不明点がございましたら、CAR-T治療担当医師が対応いたします。

📧直接メール
📞当院代表番号:03-3972-8111(血液・腫瘍内科 救急担当医長)

 

CAR-T療法の実際の適応

  • 大細胞型B細胞リンパ腫ならびに濾胞性リンパ腫(Grade 3B)

再発又は難治性の大細胞型B細胞リンパ腫 (びまん性大細胞型B細胞リンパ腫、原発性縦隔大細胞型B細胞リンパ腫、形質転換濾胞性リンパ腫、高悪性度B細胞リンパ腫)の患者さんのうち、(a) 初回の標準化学療法(R-CHOP療法やPola-R-CHP療法)から12か月以内に再発をきたした患者さん (b) 初回の標準化学療法から12か月を超えて再発したが、自己末梢血造血幹細胞移植の適応がないと判断された患者さん (c) 初回の標準化学療法から12か月を超えて再発したが、救援の化学療法で十分な治療効果が得られない患者さん(d) 自己末梢血造血幹細胞移植後に再発をきたした患者さん等が対象となります。当院ではイエスカルタならびにブレヤンジの最適使用推進ガイドラインに従い、院内のカンファレンスを経て治療を行っています。

(イエスカルタ最適使用推進ガイドライン:https://www.pmda.go.jp/files/000268652.pdf

ブレヤンジ最適使用推進ガイドライン:https://www.pmda.go.jp/files/000270020.pdf )

 

  • 濾胞性リンパ腫 (Grade 1, 2, 3A)

再発又は難治性の濾胞性リンパ腫の患者さんのうち、(a) 初回の標準化学療法(R-CHOP療法, R-CVP療法, RB療法, オビヌツズマブ-B療法等)に対して抵抗性を示した、もしくは化学療法開始後24カ月以内に再発した(POD24)患者さん (b) 再発後の多剤併用化学療法や自己末梢血造血幹細胞移植後に抵抗性示した患者さん (c) 多剤併用化学療法での治療に際して2回以上の再発をきたした患者さん等が対象になります。当院ではブレヤンジの最適使用推進ガイドラインに従い、院内のカンファレンスを経て治療を行っています。(ブレヤンジ最適使用推進ガイドライン:https://www.pmda.go.jp/files/000270020.pdf )

 

患者さんの適応について判断に迷われた際にも、お気軽にご相談ください。

CAR-T担当チームの医師より直接ご回答させていただきます。

 

日本大学医学部内科学系 血液膠原病内科HP

https://nihon-u-hemrheum.jp/

 

【リンク】

外来診療受付時間
月〜金曜日 土曜日 日曜・祝日
紹介状あり

休診日
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再診

5月31日・8月30日・10月4日・11月29日・
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