CAR-T療法・CAR-T専門外来について
病院から / 血液・腫瘍内科
CAR-T療法について
再発又は難治性B細胞リンパ腫に対するCAR-T療法についてご案内します。
相談からアフェレーシス、CAR-T細胞輸注までの時間を可能な限り短くすることを基本方針とし、東京都区西北部・埼玉県を中心に、関東近郊ならびに東北地方など、遠方からのご紹介・転院相談にも対応しています。
【対応疾患】
受診希望の患者さん・ご家族の方は、まず現在の主治医の先生へご相談ください。
医療関係者の皆さまへ
注記:CAR-T専門外来予約フォームおよび治験に関するお問い合わせは、医療機関からのみ承っております。受診希望の患者さん・ご家族の方は、まず現在の主治医の先生へご相談ください。
迅速な適応評価
病勢進行が速い症例や治療方針決定を急ぐ症例について、早期の段階からご相談いただけます。
幅広い対象疾患
大細胞型B細胞リンパ腫、濾胞性リンパ腫、辺縁帯リンパ腫、マントル細胞リンパ腫に対応しています。
ブリッジング治療
アフェレーシス前後の病勢コントロールや治療設計についても相談可能です。
治験・臨床試験
悪性リンパ腫・多発性骨髄腫などを対象とした治験情報への導線を設けています。
現在実施中の治験はこちら
当科では、悪性リンパ腫・多発性骨髄腫などの血液疾患を対象とした治験・臨床試験に取り組んでいます。最新の実施中治験は、下記リンクもしくは臨床研究センターのページをご確認ください。
※「現在実施中の治験」の専用リンクは現在作成中であり、今後公開予定です。
対象例:悪性リンパ腫/多発性骨髄腫/白血病/その他の血液疾患。治験ごとに対象疾患、治療歴、年齢、臓器機能、前治療歴などの参加条件が異なります。
当院で積極的に対応している症例
対象疾患の早見表
製剤ごとに適応疾患、前治療歴、治療ラインなどの条件が異なります。最終的な適応は、最新の添付文書、最適使用推進ガイドライン、院内カンファレンスに基づいて判断します。
※最終的なCAR-T療法の適応は、疾患、治療歴、病勢、全身状態、臓器機能、感染症リスクなどを確認したうえで、院内カンファレンスで検討します。
患者さん・ご家族の方へ
CAR-T療法は、患者さんご自身のリンパ球を採取し、がん細胞を攻撃できるように加工したうえで、再び体内に戻す治療です。これまでの治療で十分な効果が得られなかったB細胞リンパ腫の患者さんに対して、有効性が期待される細胞免疫療法です。
一方で、CAR-T療法はすべての患者さんに実施できる治療ではありません。病気の種類、これまでの治療内容、現在の病勢、全身状態、感染症の有無などを総合的に確認したうえで、治療適応を判断します。
受診をご希望の方へ
当院でのCAR-T療法をご希望の場合は、まず現在の主治医の先生にご相談ください。主治医の先生から当院へご連絡いただき、当科で適応を検討いたします。
受診から治療完了までの流れを見る >CAR-T療法の治療プロセス
CAR-T療法は、リンパ球採取から製造、ブリッジング治療、前処置、輸注、急性期管理、長期フォローアップまでを計画的に進めます。
リンパ球採取
アフェレーシス
CAR-T細胞
製造
ブリッジング
治療
リンパ球除去
療法
CAR-T細胞
輸注
急性期合併症
管理
長期
フォローアップ
治療前後のサポート体制
治療前
病勢コントロールを目的とした救援化学療法、Holding治療、ブリッジング治療に対応します。
治療中
発熱、血圧低下、神経症状、血球減少、感染症などの合併症を専門的に管理します。
治療後
退院後の長期フォローアップを行います。遠方にお住まいの患者さんについては、紹介元医療機関と連携しながら診療体制を調整します。
当院で施行可能なCAR-T療法
現在、当院では以下の製剤によるCAR-T療法が可能です。
イエスカルタ®
一般名:Axicabtagene ciloleucel
主な対象:再発又は難治性の大細胞型B細胞リンパ腫
ブレヤンジ®
一般名:Lisocabtagene maraleucel
主な対象:再発又は難治性の大細胞型B細胞リンパ腫、濾胞性リンパ腫、辺縁帯リンパ腫、マントル細胞リンパ腫
※多発性骨髄腫や急性リンパ性白血病に対するCAR-T療法については、現在当院では施行しておりません。治験・臨床試験については「現在実施中の治験はこちら」または臨床研究センターのページをご確認ください。
当院での実績
当院では2024年よりイエスカルタ®を導入し、その後ブレヤンジ®も導入することで、CAR-T療法の対象疾患と受け入れ体制を拡充してきました。
累計投与件数の推移
3か月ごとに集計
7–9月
10–12月
1–3月
4–6月
7–9月
10–12月
1–3月
4–6月
ご紹介方法
医療機関から患者さんをご紹介いただく際は、「CAR-T専門外来 予約フォーム」または医療連携・患者支援センターよりご連絡ください。ご連絡いただいた際には、当科スタッフが速やかに適応を協議し、受診日程や治療方針をご相談いたします。
ご紹介時にあると望ましい情報
- 診断名、病型
- これまでの治療歴
- 直近の治療効果判定
- 現在の病勢
- 全身状態、合併症
- 感染症の有無
- 直近の血液検査結果
- 画像検査結果
- 病理診断、免疫染色、FISH等の結果
- 治療方針上のご相談事項
お問い合わせ
お急ぎの案件やご不明点がございましたら、CAR-T治療担当医師が対応いたします。
📞 当院代表番号: 03-3972-8111 (血液・腫瘍内科 救急担当医長)
詳しい適応の目安
以下は相談時の目安です。実際の適応は、製剤ごとの最新の適応、前治療歴、病勢、全身状態、臓器機能、感染症リスク等を踏まえ、院内カンファレンスで判断します。最新版はPMDAの最適使用推進ガイドラインをご確認ください。
大細胞型B細胞リンパ腫ならびに濾胞性リンパ腫 Grade 3B
再発又は難治性の大細胞型B細胞リンパ腫の患者さんのうち、初回標準化学療法から12か月以内に再発をきたした患者さん、12か月を超えて再発したが自家末梢血造血幹細胞移植の適応がない患者さん、救援化学療法で十分な治療効果が得られない患者さん、自家末梢血造血幹細胞移植後に再発した患者さんなどが相談対象となります。
濾胞性リンパ腫 Grade 1, 2, 3A
初回標準化学療法に抵抗性を示した患者さん、化学療法開始後24か月以内に再発した患者さん(POD24)、再発後の多剤併用化学療法や自家末梢血造血幹細胞移植後に抵抗性を示した患者さん、複数回の再発をきたした患者さんなどが相談対象となります。
辺縁帯リンパ腫
再発を繰り返す症例、複数治療後に病勢コントロールが困難となる症例、組織学的形質転換が疑われる症例などでは、CAR-T療法が選択肢となる場合があります。前治療歴、治療ライン、病勢、全身状態、病理診断、画像所見、臓器機能などを踏まえて適応を判断します。
マントル細胞リンパ腫
再発又は難治性となった場合、特にBTK阻害薬などの治療後、病勢進行が速い症例、全身状態や合併症により治療選択に制約がある症例では、早期にCAR-T療法を含めた治療方針を検討することが重要です。