乳房切除後の再建 にゅうぼうせつじょごのさいけん

女性にとっての美しさの象徴でもある乳房は、喪失により非常に大きな精神的苦痛を伴うものです。当科では、患者さんの要望に応じていくつかの手術方法を選択し治療を行っております。再建された乳房は全く同じにつくることはできませんが、反対側の乳房の形に近づけることは可能です。

乳房の再建手術の方法は大きく分けて、

  • 人工乳房を利用するもの
  • 自家組織移植(自分のからだの他の部位から組織を移動する方法) 

の二つに分かれます。

人工乳房を利用する再建

人工乳房とは乳房インプラントとよばれるもので、胸の膨らみを再現するために、皮膚の下(実際は大胸筋という胸の筋肉の下に入れることが多い。)に挿入するものです。これは軟部組織の代わりにはなりますが、乳房皮膚が切除され皮膚に余裕がない場合は、形の良い乳房の形態は再現できません。そこで、エキスパンダー(組織拡張器)というシリコン製の袋を胸の筋肉の下に入れ、それを少しずつ膨らますことで皮膚の伸展を図った(約4~6ヶ月間)後に、乳房インプラントを入れるのが一般的です。この方法の大きな利点は、体の他の部位に傷をつけずに乳房再建ができるという点です。しかし、人工物であるために、破損・露出などの人工物特有の合併症の可能性があります。この再建術の適応とならないのは乳癌手術で胸の筋肉を切除されている場合です。これは、組織拡張器は胸の筋肉の下に挿入することで安全に膨らますことができるのであって、皮膚直下に挿入した場合、皮膚が薄くなって露出する恐れがあるからです。人工乳房による乳房再建術は健康保険の適用となります。

注)わが国で保険適用となり使用されてきた人工乳房(アラガン社製ナトレルブレストインプラント、テクスチャードタイプ)は未分化大細胞型リンパ腫(BIA-ALCL)との因果関係が明らかになり、2019年7月に自主回収され現在使用できません。現在、当科ではBIA-ALCLの発症リスクが低いとされているスムースタイプ(表面がツルツルしている)インプラントを第一選択としています。

皮膚伸展用エキスパンダー

自家組織移植による再建

自家組織移植による乳房再建は、患者さん自身の体の一部の組織(皮膚・脂肪・筋肉・血管)を胸に移植する方法です。乳房のボリュームと皮膚を同時に再建できることが大きな利点です。また、自家組織により得られる乳房の質感は、乳房インプラントによる質感よりも優れています。一方、移植皮膚は、胸の皮膚と若干色調が異なり、またその部位の知覚が鈍くなります。移植にあたっては、必ず組織を採った部位の犠牲を伴うため、患者さん個人の生活様式や将来を見据えて術式の選択を行います。

自家組織移植には、腹直筋皮弁(腹部の皮膚と脂肪と腹筋に血管をつけて移植する方法)、広背筋皮弁(背中の皮膚及び皮下組織を広背筋という筋肉と腋の下の血管をつけたまま胸に移動する手術法)などの移植術があります。また、手術後落ち着いてから再建された乳房の形態修正を自家脂肪注入術により行うこともあります。

乳輪乳頭再建

乳房を再建したのち、6ヶ月くらい経過してから乳頭乳輪の再建を行います。通常乳頭は、健側の乳頭の一部を利用するか、再建した乳房の一部の組織を利用して作成します。乳輪は太ももの付け根や陰部の皮膚を移植したり、医療用の刺青で色を付けることができます。

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