腋臭症(わきが)
腋臭症(わきが)とは腋窩が独特の臭いを放つもので、腋毛部に密集するアポクリン汗腺の分泌亢進が原因です。二次性徴の発現する思春期以降に発症します。
治療
非手術療法と手術療法があります。当科では保険で診療を受けることが可能です。
非手術療法
塩化アルミニウムローション塗布、ボツリヌス毒素A皮下注射を行っています。程度によりますが、まず非手術療法から始めます。
手術療法
臭いが強く、発汗量が中等量以上の症例に対して行います。
超音波吸引法、シェーバー法、剪除法 等がありますが、当科では剪除法(皮弁法)を行っています。剪除法(皮弁法)とは皮膚の皺に沿って約5cmの皮膚切開を1、ないし2箇所に行い、アポクリン汗腺層を脂肪とともに切除します。術後は血腫形成予防のため4、5日間腋窩に厚めのガーゼを当て、圧迫します。通常局所麻酔で行いますが、ご希望があれば全身麻酔も可能です。また、通常は3~4日程度の入院で行いますが、通院でも可能です。ご相談ください。
合併症として、血腫(血がたまる)、腋窩の皮膚壊死、肥厚性瘢痕(目立つ傷跡が残る)、腋窩に拘縮(ひきつれ)が生じる可能性があります。
また、汗腺は術後1~2ヶ月で再生するため、症状の後戻りが生じる事があります。
健康保険が適用となります。