筋・筋膜性痛症候群
筋・筋膜性痛症候群は、筋の硬結およびトリガーポイント(TP)を特徴とした痛みをきたす症候群であり、肩凝りや腰痛など、通常の血液検査や画像診断では異常がみられない非特異的な痛みの原因として考えられています。
TPは、骨格筋または筋膜に存在する索状硬結の中にある、極めて過敏性の高い触知できる結節であり、圧迫することで痛みをかんじます。筋・筋膜性痛症候群では、このTPに起因する感覚、運動、自律神経の複合症状が生じるとされています。
筋・筋膜性痛症候群の実態や原因、および痛覚過敏のメカニズムなどは未だ明らかではありません。確定診断のための検査はないので、診断には診察所見が重要となり,他の疾患を鑑別・除外する必要があります。