てんかん
てんかんは脳の神経細胞の異常な電気活動によりてんかん発作を繰り返す状態です。てんかん発作にはさまざまな発作の型があり,目に見えるけいれんをおこすものから力が抜けるだけのもの,意識がなくなってぼーっとしているだけのものまでさまざまです。この病気は,遺伝性のものや脳卒中に関連するものなどさまざまな原因により起こります。
この病気を持つ人(有病率)は、日本全体で60万~100万人といわれており,1000人に5~8人と言われています。乳幼児から高齢者のいずれの年齢層でも発症しますが,特に小児と高齢で発症頻度が高くなります。
当科では脳の電気活動を抑えるため抗てんかん薬の内服による治療を行っています。患者さんのライフスタイルを考慮しながら適切な薬剤を選択することにより,多くの方で発作を起こさない状態を維持することができるようになっています。