リンパ浮腫
リンパ浮腫とは,リンパの流れが滞ることで,主に腕や脚に慢性的なむくみが生じる病気です。
乳がんや子宮がんなどの手術・放射線治療の後に発症する「続発性リンパ浮腫」が多く見られますが,まれに生まれつきリンパ管の発達が不十分な「原発性リンパ浮腫」もあります。
症状
皮膚や皮下組織のむくみ
重だるさや違和感
皮膚の硬化(象皮症)
繰り返す蜂窩織炎(皮膚の感染症)
リンパ浮腫の原因
乳がん・子宮がん・前立腺がんなどの手術でリンパ節を切除した後
放射線治療によりリンパ管が損傷
外傷や感染によるリンパ流の障害
先天性(原発性リンパ浮腫)
治療
進行したリンパ浮腫に対して,下記の手術加療を行っております。
リンパ管静脈吻合術(LVA):顕微鏡下にリンパ管と静脈をつなぎ,リンパの流れを改善させます。吻合可能なリンパ管が同定できないなど行う事ができない場合もあります。また,リンパ管静脈吻合術を行った後にも再発することがあります。