掌蹠膿疱症 しょうせきのうほうしょう

1)特徴

  • 原因は不明ですが,喫煙や何らかの病巣感染(扁桃炎や副鼻腔炎,歯周病など)が関連していることがあります。
  • 手のひら(手掌)と足の裏(足蹠)に主に症状が出ますが,重症な患者さんでは,すね(下腿)や膝,体にも赤いカサカサした皮疹が出てくることがあります。皮疹は痒みや痛みを伴うことが多いです。
  • 約数十%の患者さんに関節や骨に炎症が生じて痛むことがあります。この症状は首元や胸,腰に生じることが多く,掌蹠膿疱症性骨関節炎と呼ばれています。
  • 自身の他の部位や他人には伝染はしません。

2)症状

 手のひら,足の裏に小さい水疱,黄色い膿疱,かさぶたが混じったカサカサとした赤い皮疹としてみられます。

3)診断

 症状が典型的であれは視診で診断が可能なことも多いですが,他疾患(みずむしや水疱が生じるタイプの湿疹など)と区別がつきにくい場合は皮膚生検を行います。胸痛や腰痛などの骨関節症状がある場合はレントゲン検査,CT,MRI,骨シンチグラフィー検査といった画像検査を行います。病巣感染の検索などのために歯科や耳鼻咽喉科も受診していただくこともあります。必要に応じて血液検査も行います。

4)重症度の評価

  • PPPASI (Palmoplantar Pustulosis Area and Severity Index)

 右手,左手,右足,左足の4カ所について,紅斑,膿疱・小水疱,落屑・鱗屑の程度及び病巣範囲の程度を点数化します(0-72点)。点数が高いほど重症であり,治療によりどの程度点数が変化したかで治療効果を判定します。

  • DLQI (Dermatology Life Quality Index)

 皮膚疾患に特異的な生活の質(QOL: Quality Of Life)の評価指標で,最近1週間の皮膚症状がQOLに及ぼす影響を点数化します(0-30点)。10点以上の場合は大きくQoLが障害されていると考えられ,全身療法を積極的に考えることが多いです。

5)治療

  • 外用療法(塗り薬)

 副腎皮質ステロイド軟膏,活性化ビタミンD3軟膏

  • 光線(紫外線)療法
    ナローバンドUVB,エキシマライト
  • 内服療法(飲み薬)

 エトレチナートなど

  • 生物学的製剤(注射の治療)

 抗IL-23p19抗体(グセルクマブ)

  • 病巣感染部の治療

 病巣感染(扁桃炎,副鼻腔炎,歯周病など)がある患者さんは耳鼻科や歯科口腔外科と連携して病巣部の治療を行います。

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