アトピー性皮膚炎 あとぴーせいひふえん

1)特徴

  • 生まれつきの遺伝子要因などにより皮膚のバリア機能が低下していることを背景に,刺激物の付着,環境因子,汗,精神的ストレスなど様々な因子が絡み合って皮膚症状を形成すると考えられています。
  • 最近では皮膚のバリア機能異常,アレルギー炎症,痒みが三位一体となって発症に関与しているという三位一体論が提唱されています。
  • 慢性的に経過するため根気よく治療を続ける必要があります。

2)症状

  • 乳幼児期(2ヶ月~4歳)

 頭や顔に赤み,皮めくれ,水っぽいブツブツができ,次第に体に拡大していきます。体や腕,脚は乾燥し鳥肌様にみえます。

  • 小児期(~思春期)

 皮膚全体が乾燥し光沢や柔軟性がなくなります。肘の裏,膝の裏,腋の下などがかゆみを伴うゴワゴワした皮膚になります。体では乾燥部位にブツブツができ,容易に湿疹ができます。

  • 成人期(思春期以降)

 基本は小児期と同様ですが,ゴワゴワなどがさらに進行,拡大し,上半身を中心に広範囲に渡って暗褐色,ザラザラ,乾燥したいわゆるドライスキンとなります。顔の全体的な赤みや四肢にかゆみを伴う硬い皮疹が繰り返しでてきます。

3)診断

 皮膚症状を元にして診断することになっています。家族内のアトピー素因が参考になることがあります。特定の検査の結果から診断するわけではありません。

4)重症度の評価

  • BSA (Body Surface Area)

 皮疹が体表面積に占める割合(0-100%)を示します。

  • EASI (Eczema Area and Severity Index)スコア

 皮疹の重症度を表します。

  • DLQI (Dermatology Life Quality Index)

 日常生活がどれだけ障害されているかの指標になります。

  • POEM(Patient-Oriented Eczema Measure)

 自覚症状を点数化します。

5)治療

 治療の最終目標(ゴール)は,症状がないか,あっても軽微で,日常生活に支障がなく,薬物療法もあまり必要としない状態に到達し,それを維持することです。また,このレベルに到達しない場合でも,症状が軽微ないし軽度で,日常生活に支障をきたすような急な悪化がおこらない状態を維持することを目標とします。

  • 外用療法(塗り薬)

 副腎皮質ステロイド外用薬,カルシニューリン阻害外用薬(タクロリムス),JAK阻害外用薬(デルゴシチニブ),PDE4阻害外用薬(ジファミラスト),保湿外用薬(ヘパリン類似物質,ワセリンなど)

  • 光線(紫外線)療法
    ナローバンドUVB,エキシマライト
  • 内服療法(飲み薬)

 免疫抑制薬(シクロスポリン),JAK阻害剤(バリシチニブ,ウパダシチニブ,アブロシチニブ),抗ヒスタミン薬

  • 生物学的製剤(注射の治療)

 抗IL4/13受容体モノクローナル抗体(デュピルマブ)

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