悪性黒色腫 あくせいこくしょくしゅ

1)特徴

  • 黒っぽいホクロのような見た目のことが多いですが,色の濃淡があり,形が整っていないことが特徴です。
  • 紫外線や外傷などの外的刺激によってメラノサイトの遺伝子が変異してしまうことが原因です。
  • リンパ節に転移しやすく,さらに進行すると肺,骨,肝臓など遠くの臓器に転移します。

2)症状

 通常は痛みなどの自覚症状はありません。大きくなって潰瘍化したり,タコのように盛り上がったものが割れたりすると血が出たり痛むことがあります。

3)診断

  • ダーモスコピー検査

 特殊な拡大鏡で観察し,悪性黒色腫のおおよその診断が可能です。

  • 皮膚生検(病理検査)
    悪性黒色腫を疑った場合,局所麻酔下に腫瘍を採取して病理検査にて確定診断します。
  • 画像検査・採血検査

 リンパ節や他臓器への転移の有無の確認のため,超音波検査やCT検査,採血検査を行います。

4)ステージ分類

  • T:腫瘍の厚み(癌の大きさ、深さ)

 T分類に応じて手術する範囲や,センチネルリンパ節(癌細胞がリンパ流を介して最初にたどり着くリンパ節)生検の必要性を検討します。

  • N:リンパ節因子(リンパ節転移の有無)
  • M:転移因子(他臓器転移の有無)

 N分類、M分類に応じて,化学療法や放射線療法など,転移した臓器の治療を検討します。

5)治療

  • 外科的治療(手術)
    切除可能な病変の場合は手術が第一選択の治療となります。腫瘍の深さ,大きさによって変わりますが,5~20 mmの距離をとって切除します。
  • 化学療法,放射線療法

 ステージ分類(転移の有無)で術後補助療法としての化学療法を行うか検討します。また,手術で取り切れないような場合や,何らかの理由で手術が困難な場合も上記治療を選択することがあります。放射線療法は場合によっては考慮されることがあります。

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