糖尿病(1型・2型・その他)
糖尿病は、血糖を下げるホルモンであるインスリンの分泌が低下したり、働きが悪くなることによって、血糖値が高くなる病気です。
特徴
血糖値が高い状態が続くことにより、動脈硬化をはじめとした様々な障害がおこります。そのような障害を予防するために、血糖値をコントロールすることが、糖尿病の治療の大きな目的となります。また、糖尿病は大きく3つのタイプに分けることができます。インスリンを分泌する膵臓という臓器の細胞に障害がおこることにより発症する1型糖尿病。食べ過ぎ、運動不足といった生活習慣や遺伝により、主にインスリンの働きが悪くなって発症する2型糖尿病。薬の影響や、他の病気(膵臓がんや肝硬変など)によって発症するその他の糖尿病の3つです。
症状
喉の渇き、頻尿、疲れやすさといった症状が出てくることがあります。ただ、一般的に軽度であれば自覚症状はないことが多く、自分が糖尿病と気づきにくいという問題があります。そのため、定期的な健康診断などで、しっかりとチェックし続けることが大事となってきます。
診断
診断は、血液検査で行います。HbA1c(ヘモグロビンエーワンシー)という過去1,2か月の血糖の平均の指標となる項目があります。これと、実際の血糖値を組み合わせて診断します。
治療
食事療法、運動療法、薬物療法の3本柱で行われます。食事療法は必要なカロリーを計算して、その中で栄養のバランスを考えます。実際自分が食べている食事がどうなのか、栄養士さんと相談できる栄養指導というものもあります。運動療法はウォーキングなどの有酸素運動と、スクワットなどのレジスタンス運動を組み合わせて行います。薬物療法は大きく内服薬と注射薬に分かれます。病態に合わせて、これらの薬を1種類ないしはいくつか組み合わせて治療を行います。