統合失調症
特徴
- 統合失調症は、感覚や考え、気持ち、行動がまとまらなくなる病気です。
- 現在でも原因は不詳ですが、脳の機能異常が関係していると考えられています。
- 約100 人に1人の割合で発症し、発症年齢は10歳代後半から30歳代が多いといわれています。
症状
下記のような症状がみられます。
幻聴
誰もいないのに声や音が聞こえるといいます。
妄想
他者から攻撃されるといった、実際にはありえない考えで、訂正困難であり、強く確信しています。
連合弛緩
考えがまとまらなくなります。(思考内容の繋がりが緩くなってまとまらなくなります)
自閉
自分の世界に閉じこもり、他者と交流しなくなる。
また、これらの症状が病気のせいでなく実際に起きていると誤って確信すること(病識の欠如)が多くみられます。
診断
- 本人、ご家族の双方からの詳細な経緯の確認を行います。
- 頭部CTや血液検査で、他の身体・精神疾患を除外します。
治療
- 幻覚妄想を緩和する抗精神病薬を中心とした薬物療法を行います。
- デイケア、心理教育などの精神科リハビリテーションも並行して行います。
- 幻覚妄想や興奮が著しい場合は、入院による安静や薬物調節を行うことがあります。