尋常性乾癬 じんじょうせいかんせん

全身の皮膚に銀白色の厚い鱗屑を伴う紅斑性浸潤局面(写真参照)が多発する疾患を「乾癬」といいます。乾癬の中で最も高頻度(約90%)にみられる病型が「尋常性乾癬」であり、日本人の0.3%にみられます。慢性に経過し、悪くなったりと良くなったりを繰り返すします。皮膚において免疫が過剰に働くことで、皮膚の新陳代謝のサイクルが非常に高まり、目に見える症状が作られると考えられています。

  • 鱗屑:角質が皮膚表面に厚く付着した状態。
  • 紅斑:皮膚が炎症を起こして赤みを帯びる状態。
  • 浸潤:皮膚が厚みを増して盛り上がる状態。

特徴

  • 原因は不明ですが、遺伝的素因に様々な環境因子が加わって発症すると推定されます。
  • 年齢分布では40歳代以降に多い。
  • 性別は2:1で男性に多い。
  • 頭部、肘頭、膝蓋、腰臀部、四肢伸側など機械的刺激を受けやすい部位に好発します。
  • 自覚症状は通常ないが、かゆみや爪の変化がみられることがあります。
  • 尋常性乾癬発症後しばらくしてから関節炎(乾癬性関節炎)を発症することがあります。

症状

厚い銀白色の鱗屑に覆われた紅斑性浸潤局面(写真参照)が全身に多発し、被髪頭部、肘頭部、膝蓋部、腰臀部、四肢伸側など刺激を受けやすい部位に好発します。

診断

症状が典型的であれは視診で診断が可能なことも多いですが、他疾患と区別がつきにくい場合は皮膚生検を行います。

皮膚生検

病変部皮膚を一部採取し、顕微鏡レベルの観察により診断を行います。

重症度の評価

BSA (Body Surface Area)

皮疹が体表面積に占める割合(0-100%)を示し、手のひら1枚分を体表面積1%と考えます。10%以上の場合は全身療法を積極的に考えることが多いです。

PASI (Psoriasis Area and Severity Index)スコア

全身を頭部、体幹、上肢、下肢の4つの領域に分け、各領域について、紅斑、浸潤、落屑の程度及び病巣範囲の程度を点数化します(0-72点)。点数が高いほど重症であり、治療によりどの程度点数が変化したかで治療効果を判定します。10点以上の場合は全身療法を積極的に考えることが多いです。

DLQI (Dermatology Life Quality Index)

皮膚疾患に特異的な生活の質(QOL: Quality Of Life)の評価指標で、最近1週間の皮膚症状がQOLに及ぼす影響を点数化します(0-30点)。10点以上の場合は大きくQoLが障害されていると考えられ、全身療法を積極的に考えることが多いです。

治療

外用療法(塗り薬)

副腎皮質ステロイド軟膏、活性化ビタミンD3軟膏

光線(紫外線)療法

ナローバンドUVB、エキシマライト

内服療法(飲み薬)

エトレチナート、メトトレキサート、シクロスポリン、アプレミラスト

生物学的製剤(注射の治療)

TNF-α阻害薬、IL-23阻害薬、IL12/23阻害薬、IL-17阻害薬

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