令和5年度 診療科別患者数等(上位5位まで)

診療科ごとに診断群分類別に症例数の多い順に記載しております。
また,それぞれの診断群分類につきまして,1年間に当院でご入院された患者さんの数,どれくらいの期間入院されていたかを表す平均在院日数,高度急性期医療の提供後に他の医療機関へ転院された患者さんの割合を表す転院率,患者さんの平均年齢等をあわせて記載しております。

当院は特定機能病院として,高機能を有する30を超える診療科において多岐にわたる診療を担当しております。
公表させていただいた資料をご覧いただきお役立てください。

診断群分類評価について
日本における入院医療費の定額支払い制度に使われる評価方法です。症例と治療内容によって数千にわたる診断群に分類されております。

患者数が10未満の場合は「-」(ハイフン)で表示しております

血液・膠原病内科

DPCコード 名称 患者数 平均在院日数
(自院)
平均在院日数
(全国)
転院率 平均年齢
130030xx99x5xx 非ホジキンリンパ腫 手術なし 手術・処置等2 - 5あり 25 17.6 19.61 4% 52.68
130010xx97x2xx 急性白血病 手術あり 手術・処置等2 - 2あり 24 34.5 36.15 0% 47.92
130030xx97x50x 非ホジキンリンパ腫 手術あり 手術・処置等2 - 5あり 定義副傷病なし 16 26.31 29.83 18.75% 67.88
130030xx99x9xx 非ホジキンリンパ腫 手術なし 手術・処置等2 - 9あり 14 18.86 12.88 7.14% 63.5
130030xx97x9xx 非ホジキンリンパ腫 手術あり 手術・処置等2 - 9あり 13 26.69 30.73 7.69% 70.15

血液系疾患と膠原病系疾患を担当する医師がおり,血液系においては白血病,悪性リンパ腫,骨髄腫,原発不明癌などの悪性腫瘍の化学療法,造血幹細胞移植を多数行っています。悪性リンパ腫は多臓器に病変が見られ,治療も種々の化学療法,放射線療法を組み合わせて行うため,多くの診療科と協力して集学的診断・治療を行います。そのほかに貧血や出血傾向などのあらゆる血液疾患に対応しています。

リウマチ・膠原病内科

DPCコード 名称 患者数 平均在院日数
(自院)
平均在院日数
(全国)
転院率 平均年齢
070560xx99x00x 重篤な臓器病変を伴う全身性自己免疫疾患 手術なし 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 31 22.29 14.23 9.68% 54.71
070560xx97xxxx 重篤な臓器病変を伴う全身性自己免疫疾患 手術あり 16 54.81 34.37 25% 63.13
070470xx99x5xx 関節リウマチ 手術なし 手術・処置等2 - 5あり 11 2 3.02 0% 63.64
070560xx99x70x 重篤な臓器病変を伴う全身性自己免疫疾患 手術なし 手術・処置等2 - 7あり 定義副傷病なし 10 38.3 18.46 10% 45.7
060380xxxxx0xx ウイルス性腸炎 手術・処置等2なし - 10.17 5.64 - -

膠原病系においては関節リウマチ,シェーグレン症候群,全身性エリテマトーデス,多発性筋炎/皮膚筋炎,血管炎や自己炎症性疾患の診断と治療を行っています。膠原病は全身疾患であり,治療には強い免疫抑制療法が必要となることも多いため,他の診療科の医師や医師以外の医療スタッフと協力して最善の治療を行い,良好な治療成績をあげています。

腎臓・高血圧・内分泌内科

DPCコード 名称 患者数 平均在院日数
(自院)
平均在院日数
(全国)
転院率 平均年齢
110280xx9900xx 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 71 9.11 11.49 7.04% 53.54
110280xx9901xx 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2 - 1あり 36 15 13.81 2.78% 65.81
110280xx9902xx 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2 - 2あり 35 3.89 8.09 2.86% 63.34
110280xx991xxx 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全 手術なし 手術・処置等1あり 31 10.16 6.44 0% 45.68
110280xx02x1xx 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全 動脈形成術、吻合術 その他の動脈等 手術・処置等2 - 1あり 23 34.87 34.07 21.74% 69.78

腎臓病,内分泌疾患,高血圧症,高脂血症,動脈硬化症を中心に診療しています。
慢性腎臓病,難治性ネフローゼや進行性腎障害に対し,病型診断や疾患活動性を正しく評価し,個々の患者様に応じた治療や透析治療を行っています。多くの専門医が参加する症例検討会において,患者様個々の病態を詳細に検討し,最良の治療を選択しています。また,症状の安定した患者様は,食事や生活の指導に重点を置き,特に長期的な治療が必要な場合は,通院に時間のかからない近隣の病院や診療所とも連携し対応しています。

糖尿病・代謝内科

DPCコード 名称 患者数 平均在院日数
(自院)
平均在院日数
(全国)
転院率 平均年齢
10007xxxxxx1xx 2型糖尿病(糖尿病性ケトアシドーシスを除く。) 手術・処置等2 - 1あり 144 12.19 13.99 2.78% 63.81
10007xxxxxx0xx 2型糖尿病(糖尿病性ケトアシドーシスを除く。) 手術・処置等2なし 32 10.13 10.66 0% 61
100040xxxxx00x 糖尿病性ケトアシドーシス、非ケトン昏睡 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 24 14.79 13.15 4.17% 56.42
10006xxxxxx1xx 1型糖尿病(糖尿病性ケトアシドーシスを除く。) 手術・処置等2 - 1あり 11 11.09 13.31 0% 50.82
100210xxxxxxxx 低血糖症 - 7.14 6.80 - -

糖尿病を中心にさまざまな代謝異常の疾患を専門に診療を行っています。治療に関しては,食事・運動療法の指導と共に血糖降下薬の内服治療,GLP-1製剤やインスリン製剤の自己注射を単独または併用して行っています。あわせてインスリンポンプを用いたインスリン持続皮下インスリン注入(CSll)療法の導入や,更にパーソナルCGM(連続式グルコース測定)機能を搭載したインスリンポンプ療法であるSAP(Sensor Augmented Pump)療法も行っています。看護師による糖尿病療養指導,腎症がある患者さんに対しては,医師・看護師・栄養士が連携して行う透析予防指導を行うことができます。外来ではインスリン注射導入,及び自己血糖測定の指導を行っています。入院治療では,血糖のコントロールが不十分な方や中等度以上の合併症がある方の教育入院や,低血糖症の精査等を行っています。その他には糖尿病教室の開催や病診連携を積極的に行っています。

循環器内科

DPCコード 名称 患者数 平均在院日数
(自院)
平均在院日数
(全国)
転院率 平均年齢
050070xx01x0xx 頻脈性不整脈 経皮的カテーテル心筋焼灼術 手術・処置等2なし 365 4.91 4.57 0% 63.39
050050xx9920x0 狭心症、慢性虚血性心疾患 手術なし 手術・処置等1 - 2あり 手術・処置等2なし 重症度等他の病院・診療所の病棟からの転院以外 186 4.45 3.25 0.54% 67.75
050050xx0200xx 狭心症、慢性虚血性心疾患 経皮的冠動脈形成術等 手術・処置等1なし、1,2あり 手術・処置等2なし 109 5.31 4.26 0% 68.19
050130xx9900x0 心不全 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 重症度等他の病院・診療所の病棟からの転院以外 84 19.01 17.38 27.38% 81.31
050210xx97000x 徐脈性不整脈 手術あり 手術・処置等1なし、1,3あり 手術・処置等2なし 定義副傷病名なし 82 9.63 9.77 8.54% 78.06

狭心症や心筋梗塞症などの虚血性心疾患,心不全,不整脈などの診療を行っています。最も多い頻脈性不整脈に対するカテーテルアブレーション(カテーテルを使い不整脈の原因となっている部分を高周波電流で焼き切る治療)やペースメーカ・植込み型除細動器による治療を数多く行っています。虚血性心疾患に対しては,動脈硬化により細くなった冠動脈を風船付きカテーテルで拡張したり,薬剤溶出性ステントを使用することで,従来のステントよりも再狭窄が大幅に減少しています。これらの疾患に関する病態の解明や治療方針の検討のため,最新の超音波診断装置を用いた各種心エコー検査,放射線物質を使って心筋細胞にちゃんと血液がながれているか検査する心筋シンチグラム,心臓MRI検査など質の高い検査も数多く実施しています。

呼吸器内科

DPCコード 名称 患者数 平均在院日数
(自院)
平均在院日数
(全国)
転院率 平均年齢
030250xx991xxx 睡眠時無呼吸 手術なし 手術・処置等1あり 201 2.07 2.03 0% 54.51
040040xx99200x 肺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等1 - 2あり 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 117 2.56 2.98 0.85% 72.2
040040xx99040x 肺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2 - 4あり 定義副傷病なし 107 6.89 8.33 0.93% 70.03
040110xxxxx0xx 間質性肺炎 手術・処置等2なし 66 20.18 18.65 16.67% 70.59
040040xx9903xx 肺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2 - 3あり 38 17.13 26.28 2.63% 65.79

気道及び肺疾患全般について経験豊富な多くの専門医で診療しています。気管支鏡検査,血管造影,肺機能検査ならびにCT,MRIなどにより迅速に検査を行い,患者様に合わせた治療を進めています。気管支鏡検査は,腫瘍や癌の診断の他に,肺にひろく病変が及ぶ肺疾患(間質性肺炎や感染症)の診断,治療方針の決定にとても重要な検査です。血管造影検査も積極的に取り組んでおり,喀血に対する気管支動脈塞栓術,肺癌に対する動注化学療法,肺高血圧症に対する右心カテーテル検査など幅広く行っております。

消化器・肝臓内科

DPCコード 名称 患者数 平均在院日数
(自院)
平均在院日数
(全国)
転院率 平均年齢
060340xx03x00x 胆管(肝内外)結石、胆管炎 限局性腹腔膿瘍手術等 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 246 7.07 8.75 2.03% 68.91
060100xx01xxxx 小腸大腸の良性疾患(良性腫瘍を含む。) 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術 198 3.4 2.61 0.51% 69.27
060060xx9710xx 胆嚢、肝外胆管の悪性腫瘍 その他の手術あり 手術・処置等1あり 手術・処置等2なし 51 9 12.10 5.88% 75.69
06007xxx97x0xx 膵臓、脾臓の腫瘍 その他の手術あり 手術・処置等2なし 49 7.92 11.65 2.04% 69.76
06007xxx9910xx 膵臓、脾臓の腫瘍 手術なし 手術・処置等1あり 手術・処置等2なし 48 5.04 4.24 2.08% 69.56

消化器・肝臓内科では,胆道・膵臓疾患および消化管疾患,肝臓疾患の診療を幅広く行っています。膵臓・胆道疾患においては,膵臓癌・胆道癌に対する抗癌剤治療,急性胆管炎に対する内視鏡的胆道ドレナージ,総胆管結石に対する内視鏡的結石除去術を数多く行っています。消化管疾患においては,早期食道癌・胃癌・大腸癌に対する内視鏡的粘膜下層剥離術,大腸ポリープ切除術を数多く行っており,腸閉塞や大腸憩室炎・憩室出血といった救急疾患にも対応しています。肝疾患においては,肝硬変に伴う胃食道静脈瘤・腹水・肝性脳症の治療,肝臓癌に対する肝動脈塞栓術,ラジオ波焼灼療法,分子標的薬治療,ウイルス性肝炎に対する抗ウイルス療法を積極的に行っています。

小児科,新生児科

DPCコード 名称 患者数 平均在院日数
(自院)
平均在院日数
(全国)
転院率 平均年齢
080270xxxx1xxx 食物アレルギー 手術・処置等1あり 86 1.09 2.12 0% 2.48
140010x199x0xx 妊娠期間短縮、低出産体重に関連する障害(2500g以上) 手術なし 手術・処置等2なし 80 8.32 6.07 2.50% 0
040070xxxxx0xx インフルエンザ、ウイルス性肺炎 手術・処置等2なし 48 6 5.86 0% 3.46
010230xx99x00x てんかん 手術なし 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 45 4.69 7.19 0% 3.18
140010x299x0xx 妊娠期間短縮、低出産体重に関連する障害(1500g以上2500g未満) 手術なし 手術・処置等2なし 39 14.92 11.01 2.56% 0.03

小児科・新生児科では,専門性の高い多岐にわたる診療を行っています。東京都こども救命センターに指定されており,初期診療から3次救急まで応需しています。頻度の高い救急疾患はアナフィラキシーショックやけいれん重積です。周産期医療では東京都スーパー総合周産期母子医療センターの新生児部門として診療を担い,新生児集中治療室には超早産児,新生児呼吸障害,新生児外科疾患など年間約500人の要治療新生児を受け入れています。

精神神経科

DPCコード 名称 患者数 平均在院日数
(自院)
平均在院日数
(全国)
転院率 平均年齢
010300xxxxxxxx 睡眠障害 54 1.98 4.52 0% 30.56
170040xxxxxxxx 気分[感情]障害 - 87.29 16.81 - -
01021xxxxx0xxx 認知症 手術・処置等1なし - 66 16.84 - -

眠れない,不安,憂うつ,元気が出ない,対人関係がうまく行かない,イライラがとれない,物忘れが多くなったなどで,精神科領域の疾患すべてに対応しています。必要に応じて薬物療法,精神療法,生活指導,環境調整などを行い,多面的・総合的に治療しています。また,睡眠障害については,睡眠センターを設置しており,呼吸器内科と連携しながら,専門医師が診療にあたります。終夜睡眠ポリグラフ(PSG)検査や睡眠潜時反復検査(MSLT)を行い,正確な診断に基づく治療を行っています。

皮膚科

DPCコード 名称 患者数 平均在院日数
(自院)
平均在院日数
(全国)
転院率 平均年齢
080010xxxx0xxx 膿皮症 手術・処置等1なし 65 10.62 12.88 0% 58.37
080020xxxxxxxx 帯状疱疹 35 7.54 9.29 0% 66.69
080006xx01x0xx 皮膚の悪性腫瘍(黒色腫以外) 皮膚悪性腫瘍切除術等 手術・処置等2なし 33 6.21 7.22 0% 75.03
080007xx010xxx 皮膚の良性新生物 皮膚、皮下腫瘍摘出術(露出部)等 手術・処置等1なし 27 2.44 3.93 0% 52.04
080140xxxxx2xx 炎症性角化症 手術・処置等2 - 2あり 13 3.54 2.56 0% 55.77

腫瘍性病変には超音波検査,ダーモスコピーを用いた低侵襲の検査を行っており,悪性が疑われる場合は皮膚生検を施行して精査しております。悪性腫瘍に対しては入院での手術を積極的に施行しており,整容的・機能的に複雑な再建が必要な場合は形成外科と連携しています。難治性の化膿性汗腺炎(無菌性膿皮症)に対しては手術療法の他,生物学的製剤による治療も積極的に行っております。重症な尋常性乾癬に対しては,外用及び内服療法などの一般的治療のほか,入院での生物学的製剤投与や,ナローバンドUVBを用いた光線療法も行っています。

乳腺内分泌外科

DPCコード 名称 患者数 平均在院日数
(自院)
平均在院日数
(全国)
転院率 平均年齢
090010xx010xxx 乳房の悪性腫瘍 乳腺悪性腫瘍手術 乳房部分切除術(腋窩部郭清を伴うもの(内視鏡下によるものを含む。))等 手術・処置等1なし 160 8.41 9.88 0% 62
090010xx02xxxx 乳房の悪性腫瘍 乳腺悪性腫瘍手術 乳房部分切除術(腋窩部郭清を伴わないもの) 88 5.8 5.64 0% 58
090020xx97xxxx 乳房の良性腫瘍 手術あり 35 3.66 4.00 0% 41.6
090010xx97x0xx 乳房の悪性腫瘍 その他の手術あり 手術・処置等2なし 10 6.5 6.59 10% 56.4
090010xx99x0xx 乳房の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等2なし 10 8.4 9.69 20% 67.8

最近の当科の乳癌治療では,縮小手術としての乳房温存療法が主たる治療法となっており,乳癌手術症例の約50%に温存療法を行い,良好な成績となっています。従来の乳癌手術では,腋窩(脇の下)のリンパ節を全部切除していましたが,センチネルリンパ節生検というがん細胞が一番最初にたどり着くリンパ節を特殊な方法で検索切除し,腋窩リンパ節を取らない縮小手術を行っています。乳房切除後の整容性については,当院形成外科と協力体制をとっており,乳房再建を一期的,二期的に行っています。甲状腺疾患も多くなっていますが,手術において安全性を犠牲にすることなく美容的配慮から手術創を小さくしています。

心臓血管外科

DPCコード 名称 患者数 平均在院日数
(自院)
平均在院日数
(全国)
転院率 平均年齢
050163xx03x1xx 非破裂性大動脈瘤、腸骨動脈瘤 ステントグラフト内挿術 手術・処置等2 - 1あり 24 12.54 14.70 12.50% 75.42
050161xx97x1xx 大動脈解離 その他の手術あり 手術・処置等2 - 1あり 18 23.78 28.09 38.89% 65.28
050050xx0101xx 狭心症、慢性虚血性心疾患 心室瘤切除術(梗塞切除を含む。) 単独のもの等 手術・処置等1なし 手術・処置等2 - 1あり 15 20.27 21.38 40% 68.33
050080xx0101xx 弁膜症(連合弁膜症を含む。) ロス手術(自己肺動脈弁組織による大動脈基部置換術)等 手術・処置等1なし 手術・処置等2 - 1あり 14 21.29 21.52 28.57% 55.86
050161xx9901xx 大動脈解離 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2 - 1あり 13 13.69 20.58 23.08% 73.92

弁膜症では,低侵襲治療として大動脈弁置換術,僧帽弁形成術を積極的に施行しています。大動脈疾患も増加傾向にあり,血管外科との連携により従来の開胸・開腹手術とするかステントグラフト(カテーテルによる低侵襲治療)とするか迅速に協議し,患者様の状況に応じた最良の治療を施行しています。虚血性心疾患に対する外科的治療である冠動脈バイパス術は,人工心肺を使用せず,患者様の負担を軽減できるよう努めています。先天性心疾患に関しては,極小未熟児(最小360g)の動脈管開存症に対する緊急手術や心房中隔欠損症,心室中隔欠損症等,さまざまな心奇型に対する手術も行っています。

消化器外科

DPCコード 名称 患者数 平均在院日数
(自院)
平均在院日数
(全国)
転院率 平均年齢
060160x001xxxx 鼠径ヘルニア(15歳以上) ヘルニア手術 鼠径ヘルニア等 82 5.59 4.55 0% 69.49
060335xx02000x 胆嚢炎等 腹腔鏡下胆嚢摘出術等 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 69 7.04 6.87 1.45% 61.09
060050xx97x0xx 肝・肝内胆管の悪性腫瘍(続発性を含む。) その他の手術あり 手術・処置等2なし 68 8.1 10.24 0% 75.56
060330xx02xxxx 胆嚢疾患(胆嚢結石など) 腹腔鏡下胆嚢摘出術等 38 7.42 5.98 0% 60.82
060035xx010x0x 結腸(虫垂を含む。)の悪性腫瘍 結腸切除術 全切除、亜全切除又は悪性腫瘍手術等 手術・処置等1なし 定義副傷病なし 35 17.43 15.12 5.71% 68.49

消化器外科では,原発性肝癌(肝細胞癌・肝内胆管癌)・転移性肝癌に対する「肝切除」や病態に応じて栄養血管を塞栓し抗癌剤を投与する「肝動脈化学塞栓療法」や「肝動脈化学療法」も多数施行しています。また,胃癌・大腸癌を始めとした消化管癌に対しても,手術を中心に抗癌剤治療,放射線療法等の集学的治療を行っています。胆嚢炎に対する緊急手術にも対応しており,鼠径ヘルニアなど良性疾患の手術も多数施行しております。

呼吸器外科

DPCコード 名称 患者数 平均在院日数
(自院)
平均在院日数
(全国)
転院率 平均年齢
040040xx97x00x 肺の悪性腫瘍 その他の手術あり 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 168 9.12 9.89 0.60% 67.49
040200xx01x00x 気胸 肺切除術等 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 53 6.74 9.54 3.77% 31.53
160450xx99x10x 肺・胸部気管・気管支損傷 手術なし 手術・処置等2あり 定義副傷病なし 14 7.93 10.81 28.57% 74.29
040020xx97xxxx 縦隔の良性腫瘍 手術あり 14 8.36 7.58 0% 52.79
040200xx99x00x 気胸 手術なし 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 12 5.92 9.17 25% 52.92

当科は肺,縦隔,気管,胸部全般(乳腺は除く)について外科的に診断と治療を行う科です。肺癌や気胸などの肺疾患のみならず,胸壁疾患,縦隔疾患,胸部外傷など呼吸器外科疾患の全般にわたって診療を行っております。また,診断のわからない胸部X線やCTの異常陰影の患者さんに対する精密検査などにも,対応しております。
当院の肺癌手術は,ロボット支援手術,胸腔鏡手術,小開胸手術のアプローチの選択肢があります。肺癌の進行度によって,より侵襲の低いアプローチを選択することが可能です。ロボット支援手術,胸腔鏡手術では,3-5か所の小さな創部から器具を挿入し手術を行うため,患者様への負担は従来に比べかなり軽減しています。また,当院の小開胸は,筋肉・肋骨を切らない,小さな手術創(約6㎝の皮膚切開)を用いた,胸腔鏡併用の手術です。短時間の手術,出血量の少ない手術を両立することが可能になっており,術後4-5日で退院が可能です。当科に紹介いただいてから,手術の必要な患者さんには原則2週間以内に手術加療を行うことが可能な体制をとっています。このため,手術を待機している間の精神的ストレスも少なくすみます。患者・ご家族様にも,ご紹介いただきました先生方にもご安心いただけると考えています。
当科では,本邦で初めて胸水外来を開設し,胸水貯留の患者様に特化した外来診療を行っております。胸水のコントロールが難しい患者様,原因不明の胸水でお悩みの患者様に対し,審査胸腔鏡,胸腔鏡下胸膜生検,胸膜癒着療法など,様々な方法で幅広く対しております。胸水外来の設置は全国的にも稀であり,胸水でお悩みの患者様やご家族が全国から来院されております。胸水でお悩みの患者様がおられましたら,ぜひ,ご紹介ください。

小児外科

DPCコード 名称 患者数 平均在院日数
(自院)
平均在院日数
(全国)
転院率 平均年齢
060160x101xxxx 鼠径ヘルニア(15歳未満) ヘルニア手術 鼠径ヘルニア等 50 3.12 2.75 0% 3.88
140590xx97xxxx 停留精巣 手術あり 31 3.16 2.97 0% 3.16
11022xxx01xxxx 男性生殖器疾患 精索捻転手術等 29 2.9 3.69 0% 6.31
060150xx03xxxx 虫垂炎 虫垂切除術 虫垂周囲膿瘍を伴わないもの等 16 6.25 5.29 0% 9.5
060170xx02xx0x 閉塞、壊疽のない腹腔のヘルニア ヘルニア手術 腹壁瘢痕ヘルニア等 定義副傷病なし 16 3.06 6.86 0% 2.63

新生児から中学生までの患者を主に診療していますが,小児外科疾患の治療後で成人に達している患者の診療も行っています。一般小児外科疾患である鼠径ヘルニアや虫垂炎の診療を多く行っていますが,停留精巣や精巣捻転症などの小児泌尿器疾患の診療も積極的に行っています。
また当施設は,東京都こども救命センター(都内4施設),母体・胎児救命対応スーパー総合周産期母子医療センター(都内6施設),東京都小児がん診療病院(都内11施設)にも認定されており,一次医療疾患から髙度・先進的専門医療まで,あらゆる分野にわたる小児医療に対応しています。

脳神経外科

DPCコード 名称 患者数 平均在院日数
(自院)
平均在院日数
(全国)
転院率 平均年齢
010160xx97x00x パーキンソン病 手術あり 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 47 12.09 19.45 6.38% 69.19
010040x099000x 非外傷性頭蓋内血腫(非外傷性硬膜下血腫以外)(JCS10未満) 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 34 17.24 19.09 50% 62.88
010050xx02x00x 非外傷性硬膜下血腫 慢性硬膜下血腫穿孔洗浄術等 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 25 13.4 11.87 40% 77.48
010030xx9910xx 未破裂脳動脈瘤 手術なし 手術・処置等1あり 手術・処置等2なし 25 3.44 2.95 0% 62.32
010070xx9912xx 脳血管障害 手術なし 手術・処置等1あり 手術・処置等2 - 2あり 23 3.83 4.76 0% 67.74

手術においては,種々の神経モニタリング(神経機能の連続監視)を行いながら進めることによって,大切な脳や脊髄の働きを保護することに最大限の努力をしています。パーキンソン病・ジストニアなどの不随意運動や難治性疼痛に対して脳深部刺激療法を行い,脳卒中ではクモ膜下出血(脳動脈瘤破裂)や脳動静脈奇形に対する手術の他に,未破裂動脈瘤の予防的な手術も数多く手がけています。開頭手術を行わずに血管内から微小コイルで動脈瘤を閉塞する方法を選択する場合もあります。脳腫瘍は,神経モニタリングを利用することによって脳機能を保護しつつ摘出することが可能になっています。以前には摘出困難であった脳腫瘍も,後遺症を最小限にとどめて摘出できることも多くなり,手術だけにこだわらず,エックスナイフや放射線療法,化学療法,免疫療法なども組み合わせ,それぞれの患者さんにとって最善の治療法を選択しています。

整形外科

DPCコード 名称 患者数 平均在院日数
(自院)
平均在院日数
(全国)
転院率 平均年齢
070230xx01xxxx 膝関節症(変形性を含む。) 人工関節再置換術等 92 21.72 21.96 44.57% 73.17
07040xxx01xxxx 股関節骨頭壊死、股関節症(変形性を含む。) 人工関節再置換術等 86 17.08 19.55 23.26% 67.62
160620xx01xxxx 肘、膝の外傷(スポーツ障害等を含む。) 腱縫合術等 64 7.83 13.04 0% 35.67
160800xx01xxxx 股関節・大腿近位の骨折 人工骨頭挿入術 肩、股等 59 21.2 25.50 79.66% 77.59
070010xx010xxx 骨軟部の良性腫瘍(脊椎脊髄を除く。) 四肢・躯幹軟部腫瘍摘出術等 手術・処置等1なし 56 4.75 5.14 0% 51.57

変形性関節症や関節リウマチなどの病気により関節の変形や破壊が進行することによる,関節の痛みや歩行障害に対して人工関節置換術を積極的に行っています。主に膝関節や股関節に対して行うことが多いですが,肩関節,肘関節,指関節にも行います。また,頚椎症性脊髄症,腰部脊柱管狭窄症,脊椎すべり症など,背骨の曲がりやゆがみ(変形)やぐらつき(不安定性)に対しては,背骨に金属のスクリューや柱を入れて,背骨を支えたり矯正したりする手術(脊椎インストゥルメンテーション手術)を施行します。これは高度の技術が必要ですが,強固な支えを作り,術後2−3日よりベッドから起きられます。症状により脊椎内視鏡を用いてより侵襲の少ない手術(低侵襲手術)で治療できます。骨軟部腫瘍の治療は,手術,放射線治療,化学療法が大きな三本柱となり,特に予後に大きく関わる手術は,腫瘍を大きく取りますが,四肢を残して治療する患肢温存手術を中心に行っています。

産科,婦人科

DPCコード 名称 患者数 平均在院日数
(自院)
平均在院日数
(全国)
転院率 平均年齢
12002xxx01x0xx 子宮頸・体部の悪性腫瘍 子宮悪性腫瘍手術等 手術・処置等2なし 117 11.94 10.10 1.71% 57.18
120180xx01xxxx 胎児及び胎児付属物の異常 子宮全摘術等 116 11.05 9.34 0% 35.16
12002xxx99x40x 子宮頸・体部の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等2 - 4あり 定義副傷病なし 110 4.28 4.18 0.91% 62.71
12002xxx02x0xx 子宮頸・体部の悪性腫瘍 子宮頸部(腟部)切除術等 手術・処置等2なし 86 2.99 2.96 0% 40.06
120170x199xxxx 早産、切迫早産(妊娠週数34週未満) 手術なし 74 34.27 20.10 2.70% 33.53

婦人科領域においては,子宮筋腫など良性の疾患はもとより,癌治療の占める割合も高く,高い診断精度とガイドラインに従った治療手技及び管理体制により,高い治療成績を上げています。悪性腫瘍も年々増加しており,子宮頸癌・子宮体癌・卵巣癌の標準的治療に加えて,先進的な妊孕性温存を目的とした広汎子宮頸部摘出手術,大量ホルモン療法,腹腔鏡下子宮悪性腫瘍手術も行っています。産科領域においては,総合周産期母子医療センターとして母体・胎児集中治療室を有し,母体搬送(妊婦や胎児に異常が認められて当院に緊急移送)症例も多く受け入れています。NICU及び小児外科との連携を密にし,異常児が疑われる場合には出生前から児に対する対応を協議し,母児にとって最良の医療が行えるよう万全の策を講じています。妊娠中は通常,健診,超音波検査,血液検査,尿検査,胎児心拍監視などを行います。この他特殊な検査として,羊水・臍帯血採取による胎児染色体異常,先天性感染症,遺伝性代謝異常などについても必要に応じ,患者さんとご相談の上行っています。当院では近隣の産科施設から外来紹介や母体搬送を受けており,妊娠30週未満の切迫早産や前期破水も多数入院し適切に管理しているため,入院期間は全国平均より長くなっています。

泌尿器科

DPCコード 名称 患者数 平均在院日数
(自院)
平均在院日数
(全国)
転院率 平均年齢
110080xx991xxx 前立腺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等1あり 168 2.24 2.44 0% 72.65
110070xx03x0xx 膀胱腫瘍 膀胱悪性腫瘍手術 経尿道的手術 手術・処置等2なし 111 7.58 6.85 1.80% 75.95
110080xx01xxxx 前立腺の悪性腫瘍 前立腺悪性腫瘍手術等 57 13.39 11.19 0% 71.18
110200xx97xxxx 前立腺肥大症等 その他の手術あり 51 3.71 8.56 0% 76.08
11001xxx01x0xx 腎腫瘍 腎(尿管)悪性腫瘍手術等 手術・処置等2なし 37 11.86 10.08 0% 65.08

腎臓・尿管・膀胱・尿道・前立腺・精巣・陰茎・副腎などに発生する病気に対し,画像診断や臨床検査など最新の手段を用いた診断,および薬物治療などの内科的手段,手術などの外科的手段を駆使して治療にあたります。腎癌,腎盂・尿管癌,浸潤性膀胱癌及び副腎良性腫瘍に対しては,ロボット支援下手術もしくは腹腔鏡手術にて安全かつ確実に行っています。上部尿路結石及び腎結石は,軟性尿管鏡を用いた内視鏡手術を行っており,腎サンゴ状結石については,内視鏡を用いて経皮的腎砕石術を行っています。手術支援ロボット「ダ・ヴィンチ」導入により,局所限局性前立腺癌に対して,密封小線源療法,強度変調放射線治療(IMRT),ロボット支援腹腔鏡下前立腺摘除術という最新治療法のすべてが施行可能となりました。

形成外科

DPCコード 名称 患者数 平均在院日数
(自院)
平均在院日数
(全国)
転院率 平均年齢
020230xx97x0xx 眼瞼下垂 手術あり 手術・処置等2なし 82 2.05 2.82 0% 72.09
160200xx02000x 顔面損傷(口腔、咽頭損傷を含む。) 鼻骨骨折整復固定術等 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 47 5.26 4.63 0% 31.53
070010xx970xxx 骨軟部の良性腫瘍(脊椎脊髄を除く。) その他の手術あり 手術・処置等1なし 42 3.9 4.28 0% 61.14
180060xx97xxxx その他の新生物 手術あり 21 3.19 5.77 0% 49.38
070071xx97xxxx 骨髄炎(上肢以外) 手術あり 14 47.21 33.66 28.57% 58.79

頭部・顔面・手・足など,外から見える部分を中心に,先天的な(生まれつきの)形の異常および後天的な体表面の腫瘍,変形,外傷,瘢痕(創痕)などを対象にする外科です。特に顔面では皮膚軟部組織の損傷だけでなく骨折も対象としています。また,皮膚皮下良性腫瘍摘出術では,部位にかかわらず創痕を最小限にするように配慮しています。耳鼻咽喉・頭頸部外科,整形外科,皮膚科,外科など各科と連携して,悪性腫瘍切除後の皮膚軟部組織や骨の欠損に対して,マイクロサージャリーなどの先進技術を用いた遊離組織移植術を行い,患者様の良好な機能的・整容的回復を目指しております。

耳鼻咽喉・頭頸部外科

DPCコード 名称 患者数 平均在院日数
(自院)
平均在院日数
(全国)
転院率 平均年齢
030350xxxxxxxx 慢性副鼻腔炎 66 6.56 6.02 0% 55.48
030240xx01xx0x 扁桃周囲膿瘍、急性扁桃炎、急性咽頭喉頭炎 扁桃周囲膿瘍切開術等 定義副傷病なし 58 7.12 7.52 0% 38.67
030150xx97xxxx 耳・鼻・口腔・咽頭・大唾液腺の腫瘍 手術あり 51 7.92 6.74 0% 56
030240xx99xxxx 扁桃周囲膿瘍、急性扁桃炎、急性咽頭喉頭炎 手術なし 45 5.84 5.51 2.22% 38.16
030440xx01xxxx 慢性化膿性中耳炎・中耳真珠腫 鼓室形成手術 45 6.2 6.76 0% 44.91

扁桃周囲膿瘍などの感染症,突発性難聴,顔面神経麻痺は代表的な救急疾患で,近隣の医療機関からの紹介による時間外の受診も少なくありません。当科では,このような救急患者を積極的に受け入れています。他にも,慢性副鼻腔炎,中耳炎の手術症例も多く,さらには頭頸部腫瘍の治療にも力を入れています。

眼科

DPCコード 名称 患者数 平均在院日数
(自院)
平均在院日数
(全国)
転院率 平均年齢
020110xx97xxx0 白内障、水晶体の疾患 手術あり 重症度等片眼 706 2.55 2.54 0% 71.5
020110xx97xxx1 白内障、水晶体の疾患 手術あり 重症度等両眼 389 4.14 4.46 0.26% 75.03
020160xx97xxx0 網膜剥離 手術あり 重症度等片眼 241 3.7 7.81 0.41% 53.75
020200xx9710xx 黄斑、後極変性 手術あり 手術・処置等1あり 手術・処置等2なし 161 4.17 5.67 0% 67.88
020240xx97xxx0 硝子体疾患 手術あり 重症度等片眼 144 3.63 4.88 0% 64.52

日本人の失明原因の1位である緑内障に対しては,「緑内障専門外来」で緑内障の診断・治療を行うとともに,新しい緑内障手術の導入により,合併症なく良好な長期眼圧管理成績を得ています。網膜剥離,糖尿病網膜症などに関しては,「網膜硝子体専門外来」で眼底病変の診断と治療を専門としており,網膜硝子体手術,網膜光凝固術を多数行っています。「角膜外来」では,角膜内皮移植術,全層角膜移植術などに加えて眼表面再建などの再生医療,重篤な前眼部感染症にたいする薬物治療を行っています。その他,「神経・斜視弱視外来」「コンタクトレンズ外来」「アレルギー専門連携外来」「涙道外来」といった専門外来を設置し,高度で専門的見地から一貫した方針で治療を行っています。

脳神経内科

DPCコード 名称 患者数 平均在院日数
(自院)
平均在院日数
(全国)
転院率 平均年齢
010110xxxxx4xx 免疫介在性・炎症性ニューロパチー 手術・処置等2 - 4あり 56 12.91 16.97 8.93% 56.32
010060x2990401 脳梗塞(脳卒中発症3日目以内、かつ、JCS10未満) 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2 - 4あり 定義副傷病なし 重症度等発症前Rankin Scale 0、1又は2 17 14.35 15.70 29.41% 72.94
010230xx99x00x てんかん 手術なし 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 17 7.65 7.19 11.76% 46.24
010090xxxxx0xx 多発性硬化症 手術・処置等2なし 17 15.59 13.69 0% 44.06
010060x2990201 脳梗塞(脳卒中発症3日目以内、かつ、JCS10未満) 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2 - 2あり 定義副傷病なし 重症度等発症前Rankin Scale 0、1又は2 15 14.33 15.57 20% 74.53

頭痛,しびれ,歩行障害,ふるえ,麻痺,めまい,物忘れ,けいれん,失神などの幅広い症状に対して適切な診断と治療を行っています。脳血管障害(脳梗塞,脳出血),神経変性疾患(パーキンソン病,アルツハイマー型認知症,筋萎縮性側索硬化症など),免疫・炎症性疾患(多発性硬化症,ギラン・バレー症候群,慢性炎症性脱髄性多発根ニューロパチー,重症筋無力症,筋炎など),神経感染症(脳炎,髄膜炎など),てんかん,頭痛などの神経疾患に対して,専門医師が診療を行い,神経救急疾患に関しても迅速な対応を心掛けています。当施設では,CTやMRIなどの画像診断に加えて,神経生理学的検査(筋電図,末梢神経伝導速度,脳波,大脳誘発電位)や病理学的検査(神経生検・筋生検など),DNA解析による遺伝子検査なども行っています。これにより,より正確な診断と適切な治療法の選択を支援しています。質の高い医療を提供するため,脳神経外科や整形外科など他の診療科とも緊密に連携し,チーム医療のアプローチで取り組んでいます。

総合科

DPCコード 名称 患者数 平均在院日数
(自院)
平均在院日数
(全国)
転院率 平均年齢
040081xx99x0xx 誤嚥性肺炎 手術なし 手術・処置等2なし 17 17.71 20.60 64.71% 83.82
060380xxxxx0xx ウイルス性腸炎 手術・処置等2なし 14 5.21 5.64 21.43% 56.57
110310xx99xxxx 腎臓又は尿路の感染症 手術なし 12 13 13.52 50% 74.83
030400xx99xxxx 前庭機能障害 手術なし 12 3 4.73 0% 60.83
010230xx99x00x てんかん 手術なし 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 10 9.9 7.19 40% 48.2

総合科では,新患患者さんの通常外来・救急外来での診療を主に行っております。
しかしながら,診察後,専門的な治療を必要としない場合で,入院を必要とする患者さんの診療も行っております。
原因不明の発熱症例,急性胃腸炎,めまい症,薬物中毒,電解質異常,軽症な肺炎などが主な入院となっています。
なお,原疾患が明らかとなり,病状の悪化で専門的治療を必要となった場合には,専門診療科での継続診療を行っていただいております。

救命救急センター

DPCコード 名称 患者数 平均在院日数
(自院)
平均在院日数
(全国)
転院率 平均年齢
161070xxxxx00x 薬物中毒(その他の中毒) 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 65 2.78 3.62 1.54% 32.86
180010x0xxx3xx 敗血症(1歳以上) 手術・処置等2 - 3あり 21 13.14 37.35 19.05% 69.95
050210xx9901xx 徐脈性不整脈 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2 - 1あり 20 6.15 8.62 15% 63.6
180010x0xxx0xx 敗血症(1歳以上) 手術・処置等2なし 20 9.35 20.03 75% 77.9
010230xx99x00x てんかん 手術なし 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 18 3.17 7.19 16.67% 32

3次救急患者を主体に診療しています。薬物中毒症例に対しては,集中管理による早期解毒後,当院精神科リエゾンチーム協力の下,メンタルケアの充実を図っています。敗血症に対しては循環管理及び抗菌薬治療以外にも,人工呼吸管理や血液浄化療法など人工臓器を駆使して治療にあたっております。心停止症例に対しては,通常の心肺蘇生法の他にPCPS(経皮的心肺補助法)などの体外循環を駆使した心肺蘇生補助や,蘇生後は体温管理療法の併用による脳保護治療を行っています。その他,多領域にわたる疾患に各専門分野のスタッフが共同で対処することにより,単一科では施行できない総合医療を得意としています。

外来診療受付時間
月〜金曜日 土曜日 日曜・祝日
紹介状あり

休診日
紹介状なし
再診

8月31日・10月5日・年末年始(12月30日~1月3日)・1月11日は休診

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