当院は,平成15年から地域がん診療拠点病院(平成20年からは地域がん診療連携拠点病院に名称が変更)に指定されました。大学病院の特性を活かし,手術(ロボット手術,腹腔鏡手術),放射線療法,化学療法に携わる専門的な知識及び技能を有する医師と画像診断,病理診断等を担当する医師やがん医療に携わる多数の専門職が職種を超えて,患者さんの症状,状態,治療方針等の意見交換を行い,最新のがん治療と患者さんに最適な治療を提供できるよう日々努力しています。
そのため,がん診療に携わる部署において,がん診療機能や診療実績について把握し,情報共有をしながら,問題点の評価・改善を行うPDCAサイクルを実施しております。
また,がんの痛みや不安感等に苦しまれている患者さんの症状を緩和できるように,身体的,精神的サポートを緩和ケアチームや多職種のチームによってサポートしています。外来受診時や入院時に疼痛に関するアンケート調査を行い,できるだけ早期に対応するような体制も構築しています。また患者さんやご家族が持つ悩み,心配事,セカンドオピニオンや就労支援等の相談にも丁寧に対応します。
当院は,「分かりやすい説明と親切な診療」をモットーに,地域がん診療連携拠点病院の役割を担い,地域住民の皆さまに質の高いがん医療を提供するようこれからも努力してまいります。
がん診療連携拠点病院院内協議委員会委員長
呼吸器外科 部長 櫻井 裕幸