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板橋病院の役割

地域がん診療連携拠点病院としての板橋病院の役割

日本大学医学部附属板橋病院のある区西北部(練馬区,豊島区,北区,板橋区)は,日本でも最も大きな二次医療圏の一つである。このため,当病院と帝京大学医学部附属病院の2つの大学病院が地域がん診療連携拠点病院として認定されている。

地域がん診療連携拠点病院として果たさなければならない役割は大きく,あらゆる必要な機能について院内の整備,刷新を継続的に行っております。いわゆる5大がんである,肺がん,胃がん,大腸がん,肝がん,乳がんに加え,前立腺がん,子宮がん,血液腫瘍などの各診療科のがん診療に関するデータ集積や院内外を対象としたがん診療に関する講演やセミナーを定期的に開催しております。

当病院では「地域連携がん診療セミナー」はすでに54回の開催を数えております。また区西北部の住民を対象とした帝京大学病院との共同開催「日大・帝京大病院地域がん連携拠点病院合同セミナー」(年1回)は10回を数えております。

平成19年4月1日より開設されたがん相談支援センターは,がんの医療に特化した相談窓口として,がん診療に精通する専門スタッフが対応しており,永年地域と共に活動した支援の実績を基に,がん患者さんやご家族が持つ悩み・心配事について一緒に考え,問題解決のお手伝いをしております。また,治療法,緩和ケア,生活支援,セカンドオピニオン,就労支援などに関する相談にも対応しております。

同年,院内の診療体制の強化を目的に,腫瘍センターを開設いたしました。複数の各科専門医で構成される領域別キャンサーボードが設置されており,最新のがん治療と各患者さんに最適な治療を提供するべく活動をしております。

手術療法,化学療法に加え,照射内の放射線の強度を変化(変調)させて照射を行う強度変調放射線治療(IMRT)等の放射線治療を積極的に行っており,平成27年度には前立腺全摘除術におけるロボット支援下腹腔鏡手術(ダヴィンチシステム)も導入しております。

区西北部のがん診療連携拠点病院である当病院には,患者さんの期待に応えて高品質で安全な医療を提供し,学生ならびに若手医療従事者のために良い教育・研修環境を整備する責務があり,今後も進歩著しいがん診療の実際を次世代の担い手に確実に効率的に伝えてまいります。

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