睡眠時無呼吸症候群の治療

治療には,いくつかの選択があります。CPAP(シーパップ)療法:経鼻的持続陽圧呼吸療法が治療の中心となりますが,ほかに歯科口腔内装具,手術による治療があります。治療の選択は,学会で推奨されるガイドラインに基づき選択されます。

また,生活習慣や睡眠のとりかたも大切であるため,必要に応じた指導も行っています。

CPAP(シーパップ)

CPAP(シーパップ)

鼻にマスクを装着し,適切な空気を気道に送り込み,気道閉塞を防ぎます。睡眠中の無呼吸が消失するため,治療原理からも効果は十分に期待できます。また,治療継続による医学的な有用性が検証されています。

対象は,一般に中等症~重症の患者さんです。もちろん,健康保険による治療が可能です。

CPAP装着時の気道
・気道を広げることで空気が肺に自由に流れる
CPAPを装着した就寝
CPAPマスクと本体

※CPAP療法は,在宅での治療(→看護相談のページへ)となります。
※保険診療になりますので月一回,来院されての受診が必要です。

歯科装具(マウスピース)

歯科装具(マウスピース)

下顎が上顎に比べて前方に若干出るように工夫ています。このマウスピースを睡眠中に口腔内に装着して眠ります。気道を広げる作用があり,いびきや無呼吸が軽減・消失します。対象は,軽症~中等症までの患者さんです。

マウスピース
マウスピースを装着した気道の状態
外科的手術

外科的手術

気道が閉塞するため無呼吸は起きますが,閉塞する部位が明らかであれば外科的治療が有効です。たとえば,扁桃肥大やアデノイドなどです。しかし,外科治療なので,十分な治療効果を得るために,専門医師との相談が重要です。

また,鼻閉などの鼻疾患も治療対象となることがあります。

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