睡眠時無呼吸症候群(SAS)とは

睡眠中にいびきとともに呼吸が止まり,日常生活に支障をきたし,健康障害が生じてくる病気です。喉の周辺の気道が塞がり,呼吸ができない状態となります。無呼吸になっても,やがて呼吸は再開しますが,この睡眠中の異常呼吸が大きな問題となります。

徴候は,うるさい習慣的ないびきに代表され,日中の眠気や起床時の爽快感の消失などがあります。就寝中は何度も体位を変えるなど寝相もよくありません。

もしも,習慣性のいびきや無呼吸の指摘をうけたら,睡眠時無呼吸症候群かもしれません。


正常な状態
・気道が開いている
・空気が肺に自由に流れる
睡眠時無呼吸症候群
・気道が閉塞
・空気の流れが妨げられる

おもな症状

● いびきをかく
● 日中の眠気
● 倦怠感・頭重

● 何度もトイレに起きる
● 寝汗をかく,寝相が悪い
● 集中力・記憶力の低下


いびきは睡眠呼吸障害のサイン

健常な人でも,いびきはかきます。しかし,異常と指摘されるようないびきは大切な健康を害します。いびきとは,気道を広げる筋肉緊張が低下して,空気の通り道である気道が狭くなり発生する呼吸音です。一時的ないびきはそれほど心配ありませんが,習慣的に大きないびきがあり,他の人の睡眠を妨げるようであれば,睡眠時無呼吸症候群の可能性があります。

いびきは,ときに異常呼吸音でもあります。うるさい大きないびきは,無呼吸の一歩手前の状態かもしれません。

※下のイラストをクリックしてください。危険ないびきの例(wma形式・約1.3MB)を聞くことができます。

危険ないびき(クリックで音が出ます!)

放っておくと

睡眠は安らかなものです。無呼吸やうるさいいびきは,放っておけば健康問題に発展します。そうならないためにも,どのような問題が生じてくるのか,あらかじめ知っておきましょう。

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